PHILOSOPHER'S STONE....02
「起きてハリー」
「ん・・・ッ」
「早くしないとダドリーに階段をバタバタさせられるよ」
が言いたいのは、ダドリーが階段の上から一気に走って降りることを言いたいらしい。
あのデカイ図体のせいで、砂やら木がボロボロ落ちてくる。
目にゴミが入ったり、口にゴミが入ったりして、一時の痛みを煩ってしまう。
「・・・ほらキタ」
「ハリー!!! 起きろッ!! 誕生日だ!僕の誕生日だ!!」
″今日は一段と跳ねてる″とが小さな声で言った。
ダドリーのせいで、砂と木屑がパラパラと落ちてくる。の真黒の髪が少し汚くなった。
ダドリーが階段をおり終わったところで、僕がの頭のゴミをとってあげる。
「ハリー行こう?早くしないと、オバサンが鬼婆の顔で襲ってくるから」
「だね」
僕は笑うのを堪えながら、部屋から出た。
すると、私の目の前にダドリーが立っていて、気持ち悪いほどニコニコしている。
「お・・・はよう、ダドリー」
「おはよう!!今日は僕の誕生日だよ!!」
何週間も前から言うから覚えるさ。少しぐらい黙っていて欲しい。
「おめでと・・・・ダドリー」
「ありがとう!!」
ダドリーはそういって、リビングへ行った。
「そのテンションのまま何処かにブツかって気を失ってくれたら嬉しいのにね」
がそういうと、僕は大笑いしそうなのを必死に堪えリビングに向かった。
リビングに入って驚いた。 机には山のようにつまれたプレゼント。
子供用の紙で包まれたプレゼントや、黒い箱に白い紐・・・その箱にはブランドという事をアピールするようにシールが貼ってある。
そんな高価なものをこんなヤツに渡す意味が分からない。
ケーキをダースごとあげれば良い気がする。 太ってるもんね、ダドリーは。
「ハリー、目玉焼きを早く作って! ダドリーちゃんがお腹をすかせる前に!!」
「はい、オバサン」
「はダドリーちゃんと遊んでていいのよv」
「いえ、ハリーを手伝います。ダドリーに美味しい料理を食べて欲しいんで」
「まぁ!ダドリーちゃんはモテモテね」
私は聞こえないフリをして、ダドリーから逃げた。
だってあんなデブゴンの近くにいたら汗臭さがうつりそうなんだもん。
僕達が目玉焼きやら、コンフレークを用意している間に、ダドリーの馬鹿げた叫び声が聞こえた。
「ダドリー坊や、プレゼントだよ」
「・・・・全部でいくつなの??」
「36!」
「36!?去年は37個貰ったのにッ!!」
「でも去年より大きいものがいっぱいあるし・・・・」
「大きさなんて関係ないよ!!」
「じゃ、じゃぁダドリー。ご飯を食べたら買い物に行きましょ?そこであと2つ買えばいいでしょう?ダドリーが欲しいものを買ってあげるわ!」
「それなら良いよっ」
「36個も貰ってるくせに、文句を言うなんて・・・ 子供もバカなら親もバカだね。」
の怒りを交えた小さな叫びが僕には聞こえた。
「ハリー!!聞いたでしょ!ご飯を食べたら出かけるからね!少しぐらいはオシャレしなさいよ!プレゼントを買ったら動物園に行くわ!
車に乗るときは、はダドリーの横に座って! ハリーはトランクにね。わかった!?」
「「 はい、おばさん 」」