PHILOSOPHER'S STONE....18










食事が終わり、監督生のパーシーが1年生を引き連れて、グリフィンドールの寮へ向かった。
・・・驚いた・・・  先が見えないほど上まで階段がある。
しかもその階段は勝手に動くし、僕達が乗っている階段でさえも歩いているのに動く。



フレッド曰く、「階段にだって意思がある!」らしい。
グリフィンドールにつくまで、色々な絵がジロジロを見つめてきたり、階段が動きそうになり、猛ダッシュをしたり。
結構疲れる。




その前に、場所をちゃんと覚えていられるかな・・・。不安・・・。




「合言葉は?」



少し太めの女の人の肖像画。
あー・・・だから太った婦人。 ちょっち納得。




「カプート・ドラコニス!」
「よろしい」



肖像画は動かなくなり、代わりに扉が音を立てながら開いた。
『カプート・ドラコニス』・・・・覚えておかなくちゃッ!!



「さぁ、入って。遅れないように。さぁ、早く!」
「見て・・・ハリー!すごい!暖炉もソファーもある!! 喋るのヘタだからどういえばいいのかわからないけど、本当にキレイ!!」
「わーお!」



パーシーは当たり前のようにスタスタ歩くが、私たちは周りを見渡しながら入った。
面白い。 興奮してくる。 壁に書かれてる絵も、岳の中に入ってる絵も私たちを見る。



すっげぇー・・・




「ココがグリフィンドール寮。男子寮は階段を上がって左。女子寮は階段の右。荷物はもう運びこまれてるよ。」



僕はさらりと聞き流していたが、は驚いた顔をしていた。
ピタッと止まって、石みたいに動かない。


しかも、一段と僕の腕を握る。



「ハリーと寝れないの?」
「「「!?!?」」」
、ハリーと寝れないのよ。男女別部屋なんだから」
「嫌ーー!!」






出た。 必殺ダダっ子。 が子供に戻る。いや、今も子供なんだけど。
一緒に寝てたんだから寂しいのはわかるけど。 ちょっぴり僕だって寂しい。





「ハリーと一緒に寝るの!!」
「しょうがないじゃないか、部屋が違うんだもん」
「部屋別だったら、寝に行っても良いでしょ?」
、それは校則違反さ」
「ロンの意地悪!」
「いや、僕が決めた訳じゃないし・・・ハリー僕と同じ部屋だって。部屋割りに書いてた。
 はハーマイオニーと同じ部屋だよ。」
「ロンと私変わろッ!!」
「いや、無理」
「ハーマイオニーとは嬉しいけど、やっぱりハリーとが良い・・・」





その時、ハーマイオニーもロンも思ったであろう。






ってブラコン?
そして、悲しがっているハリーもシスコン? と。