PHILOSOPHER'S STONE....17
頭っ真っ黒。何故真っ黒かと言うと、苛立ちが頭の中でグルグル回っているから。
この帽子を燃やしたくなってきた。 芋が美味しい季節だし。燃やしちゃおっかな。
スリザリンからは大きな拍手と、歓声。
それと同時に、ハリーの目が見開いているのが見える。
『ちょっと待て!・・・・うーむ・・・スリザリン・・・・・うーむ・・・やっぱりこの子はスリザリンには向いておらぬ・・・・』
「スリザリンは嫌・・・・・行かせたら焼き芋に使ってやる・・・!!」
『ワシは脅しは聞かんよ。・・・・・グルフィンドーーールッ!!!』
その瞬間、驚きの声とはち切れんばかりの歓声。
ハリーと同じ寮になれた。 涙が込み上げて競う。
「ありがとう、変な帽子!!」
『楽しむが良い。ちと、惜しいがな』
私は走ってハリーの元に近寄り、ハリーにぎゅっと抱きついた。
目からは涙が溢れて、ハリーは何回も頭を摩ったり背中をポンポンと叩いてくれた。
「怖かったよぉ・・・・ヒック・・・ハリーと離れなくてよかったぁ・・・ッ!!」
「グリフィンドールに来れたんだから、大丈夫だよ。落ち着いて!」
「うゎああんッ!!!」
の泣き声が少し響きながらも、組み分けが続けられた。
「宴を始めようかのぅ」
ハグリットが手を叩くと、机から料理が出てきた。始めてみる僕達は「うゎっ!」と叫んでしまう。
色々な食事を頬張って、ロンが目の前の肉を取ろうとした瞬間、そこから白い幽霊が出てきた。
私は横にいるパーシーに思いっきり引っ付いた。
「ご、ごめんなさい・・・ッ!」
「別に良いさ。サー・ニコラス。驚かしすぎだ。夏はどうだった?」
「いやはや。これは失礼。この夏、首なしクラブに入ろうとしたら、またもや断られましたよ・・・・」
「もしかして・・・・ほとんど首なしニック!?」
「出来れはサー・ニコラスと呼んでくれたまえ」
「どうしてほとんど首なしなの?首はあるじゃない」
「この通りさ!」
サー・ニコラスは自分の頭を横に引っ張る。
すると、10センチほど皮がくっ付いていて、あとは切られている。私はまたもやパーシーの方へ逃げた。
だって・・・・リアルすぎて怖いんだもん。