PHILOSOPHER'S STONE....14










「ほれ!コレがチケットだ!無くすんじゃねぇぞ!俺はちと急がなきゃならねぇ」





ハグリットはチケットを渡すと同時に、ドタバタと走って駅から出た。
チケットを見ると、少しオカシな事に気がつく。


9と3/4番線 ホグワーツ特急



「9と3/4番線・・・・」
「こんなの無いよ!″3/4番線″っていうのがまったく分からない!」
「とにかく行ってみよう!」



私とハリーはカートを押しながら前へ進む。
マグルに聞いたらバカにされるのが百も承知だし・・・・。



「毎年毎年マグルだらけで嫌になっちゃうっ!ほら、早くおしっ!遅れるわよ!」
「「マグル??」」



僕達は聞こえた声に向かって急いで近付く。
そこには四人の赤毛の男の子と、赤毛のオバサン、赤毛の小さな女の子。
フクロウを持っていたり、僕達と似ているアタッシュケースを持っている。



間違いない。あの人たちも魔法使いだ!!



僕達は近付くまでじっとその人たちを見つめていた。
なにやら″パーシー″と言う人が、9番線と10番線の真ん中に立ち、勢い良くソコまで走る。
「ぶつかる!!」と思って、目を細めると、当たった音もなければ″パーシー″と言う人さえもいなくなる。



続いて双子?の男の子達がなにやらオバサンと言い合いながらも柱へ向かって走る。
見間違いかと思ったら間違いない! 中に入っている!!




「「すみませーんッ!!!」」


僕達は急いで近付いた。





「あの、どうやったら9と3/4番線に・・・?」
「あら、初めてなのね。心配ないわよ!ウチのロンも今年ホグワーツに入学するの!仲良くしてちょうだいね。行き方はね、3番線と4番線の壁に向かって走れば良いの。大丈夫。ぶつかったりはしないから!」
「よろしく、ロン」
、行こう。先行って!レディーファースト!」
「自分が怖いだけでしょ?」



私は溜息を付きながらも壁に向かって走った。
ぶつかりそうな瞬間目を瞑ったら当たった気配が無い。


目を開けてみるとソコにはあるはずのない汽車。
真っ赤な汽車に「ホグワーツ特急」とかかれ、煙がモクモクと出ている。




すぐにハリーも出てきて、私たちは一緒に荷物を詰め汽車に乗った。
汽車に乗るのも初めてだから、すごいドキドキした。