PHILOSOPHER'S STONE....10











「ねぇハグリット!あの人たち、なんで私達のコトしってたの?」
「僕らは今日魔法界っていうのを知ったのに!」
「そりゃー俺の口からは言えんな。ちぃと荷が重過ぎる」



そういってハグリットはレンガのない所をカンカンカンと叩いた。
すると、レンガがボコボコと動き出し、動きながらも道をあけてくれた。



「ハリー、!見てみろ!これがダイアゴン横丁だ!」
「ダイアゴにょこちょ?」
「ダイアゴン横丁!魔法に関するものは全部売っちょる!」



前に進みだしてみると、魔法使い独特の帽子を被っている人がワンサカいたり、
僕等と同じような手紙を持って、家族ぐるみで手紙をながめ、店を探している人もいた。




魔女のイメージが一気に潰れた。
鼻がブツブツしてて、大きな鍋がグツグツ煮えたぎっているのを「ウッシッシ」といいながら、
かき混ぜてるイメージだったのに。 見てみれば僕等となんの変わりも無い。



「箒はココ。洋服はココ。魔法に使うなんだかんだはココだ。」



ごめんよ、ハグリット。
話し聞いてない。聞けれないよ・・・ こんな凄い所見たことない!
は僕の手をギュッと握りながら当たりをキョロキョロ見渡す。 子犬みたい。



「ハリーあれみて!すっごいキラキラしてる箒!」
「ニンバス2000・・・最新型みたい。スピード最高!価格も最高!価格が最高だったら僕等には手が出せないよ」
「あ・・・ハグリット!私たちお金持ってない!かろうじて£2ならもってるけど・・・・そんなんじゃ一式変えない!」
「金ならなーんも心配するこっちゃねぇ!アソコのグリンゴッツ銀行にあるからな!お前さん達の親が残してくれてるんだ」
「「パパとママが?」」
「あぁ、そうとも!ココはホグワーツの次に安全な所だ。」












中に入ってたまげた。
気持ちの悪い 小さな人間がハンコを押したり、ちょこちょこ歩き回ったり。
指のつめは長すぎて、これで引っ掻かれたら痛いだろうなーと思った。



「ここいっぱいいるのって何?」
「ゴブリン。頭は断然良いが愛想の悪いやつだ。あんま離れるんじゃないぞ」





私とハリーはその言葉を聞いて、ハグリットにピッタリとくっ付いた。
は僕の腕を掴んで、小刻みに震えていて。




僕だって怖いよ。子鬼みたいなこんなヤツら初めて見るんだから。