Just a game.....08









フクロウのバタバタッ!と、羽を動かすウルサイ音で起きた。
格好良く、日の光で起きたかったな・・・・・





は相変わらず、僕の腕の中でスヤスヤ寝ている。
だけど、うっすら涙を見せて僕の腕に抱きついている。



「起きて・・・・
「ん・・・ゃだぁ・・・・まだ・・寝れる・・」
「起きろって!」
「うぅ・・ん・・・」




目を擦りながらゆっくり起き上がった。
いじらしくて、可愛くて、どうしようもないほど僕の心を揺さぶる。




「リドル・・・・あ・・ごめん、グッスリ寝てた・・」
「別にいいさ」
「頭、重かったでしょ? 小さい頃、お父さんによくやってもらったから、癖みたいになっちゃって」




頭を掻きながらニシシッと笑う。
とっても可愛くて、この場で襲ってやりたくもなる。

だけど、体全体が緊張して、今までの自分が嘘みたいに動いてくれない。





「リドル・・ボタン取れてる」




は僕の胸元に手を出して、ボタンを止める。
格好をつけるために、第二ボタンまで外しているのにな・・・・・ま、いっか。

がしてくれてるんだから。



のまつ毛は長くて、セクシーな唇はキラキラ光っていて、
細い体は抱きしめたら砕けそうで、サラサラな髪は一本でも逃したくない。




「リドル・・・どうしたの?」
「別に・・・・ッ!」



今、目を合わせたら、自分の行動に後悔してしまいそう。



「リドル・・お願いがあるんだけど・・・・」
「ん?」
「私の・・・わ・・た・・、・・か・・かっ・・!」
「落ち着いて」
「か・・かれ・・・」




ちょっと期待した。




「彼氏役になってくれない!?」
「え・・・・・・は?」
「だからね・・・、あの・・・・レイブンクローのちょっと気持ちの悪い2人組いるでしょ?」
「あぁー・・・名前は忘れたけど、いるなぁ」
「あの人たちにね、最近付けられて、前キスされそうになったりして・・・・ね?お願い!」




の言葉だけで、色々な姿を想像させられた。


が嫌がって涙を浮かべて、の細い腕を掴んで、キラキラした唇を奪ってしまうのか。
もし・・・それ以上の事に発展してしまったら?


あの2人組のイメージは、顔も格好良くないのに格好つけていて、
学校内でも変態と言われている奴だぞ? そんな奴が、と・・・・・


ありえん!! 断じて!




「彼氏になる」
「本当!?ありがとう!!」




は僕に抱きついてくる。
彼氏"役"じゃなくて、彼氏になりたいんだけどな・・・・・


先は長そうだな