Just a game....03
硬いものが唇に当たって・・・・の唇って硬い・・な。なんか押さえつけられてる気がする。
目をゆっくり開くと、目の前は黒に似た茶色があり、どう見てもの顔に見えない。これは・・・本・・?
「な、なにすんだよ!」
「それはコッチのセリフよ!体を掴まれて顔近付いたらキスされるって思うじゃない!」
「されろよ!」
「嫌よ!キスっていうのは好きな人同士とするものなの!まだ会ったばっかりのリドルとなんで私がキスをしなきゃいけないのよ・・・!リドル・・・私の事好きなの?」
「・・・・ッ!!」
一瞬ためらう。
違うといったら惜しい気がするし、そうだと言えば自分が負ける気がして・・
「・・?」
「・・・・惚れちゃ悪ぃかよっ!」
「え・・・?」
言っちゃった。
告白したのなんか初めてで、顔は真っ赤で火が吹き出る。
「一回で聞き取れよ、バカ!」
俺は真横の本棚を殴り、から離れた。
体が熱い。なにを話したらいいのかもわからなくなってきた。俺らしくない・・・
「リド・・ッ」
が名前を呼びかけたせいで体が止まる。
振り向きはしないが、背中に当てられたの視線が熱い。
”ガタッ・・・”
ガタ?
「きゃっ・・・!」
きゃ?
勢い良く後ろを向くと、俺が殴った方の本棚がグラグラ揺れて、
は逃げてるつもりなのか、逆の本棚の下の椅子をどけ、潜り込むように隠れていた。
「バカ、こっちへ来い!」
は聞こうともせず、頭を抱えている。
体操座りをしているせいか、中身が丸見えなのは嬉しいが、今はムラムラしている状況じゃない。
「・・・ッ!!」
俺がとっさにの近くに向かってすぐ、本棚は倒れてきた。
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「カッコ悪・・・・」
「ありがと・・・・助けてくれて」
「いや、助かってないし」
俺らは本棚の下。
「杖が使えないから助かりようがないし・・・」
図書室はホグワーツで唯一呪文が使えない。
昔、宿題などで呪文練習をしていると、色々な本が燃えたり浮いたりしたらしい。
こういうときの為に、出来るようにしろよ!
生徒同士が騒いでるだけで、先生が来る気配もない。
しかも、俺の足と足の間にがいて、俺に背を向けている。
髪を少しだけ括っているせいで、うなじがチラチラとみえて、吸い付きたいのを我慢するのに苦労してしまう。
「リドル・・・体制きつい・・?」
「ちっとだけ」
「ごめん・・・」
「別にいい」
「あのね・・・もたれ掛って良いかな?」
「は!?」
「前かがみになってるから背中いたくて・・・」
「べ・・つに良いけどよ」
ウソだろ? 俺の理性無くそうとする作戦か?
は許可を貰うとすぐ俺に縋ってきた。 右側に体を寄せて、少し遠慮がちに。
もーっとピッタリされた方が嬉しいんだけどな・・・・。