女なんて、俺の欲を満たすモノだと思ってた。
思春期なんてそんなモンで、どんなヤツとでもヤれるし、
快感が得られればソイツとはおさらば。
気に入った奴がいれば、何回かヤって、いつかはおさらば。
なんで1人の女に俺が尽くさなきゃならねぇんだよ。
Just a game....01
「なぁ、今日いいか?」
「えぇ良いわよ。じゃぁリドルの部屋に行くわね」
「待ってる」
最近は、反応が良いコイツとヤりまくっている。
顔は良い方だし、なんてったって胸がデカイ。利用しねぇと損。
ちとベタベタしてくるのがウゼェけど。
・
夕食が終わった時、なんとなく廊下を歩いていた。ボロい癖に永遠と続く廊下。どこまで続くんだろうな。
ボーっとしながらも歩いていると、目の前から女が歩いてきた。
見た事あるような、無いような・・・・ 影が薄いからわかんねぇや。
別に気にもならず、ポケットから手を取り出し、頭をポリポリ掻いている時あの女とすれ違おうとしていた。
いつもの癖で顔を見ると、以外にベッピン。嫌いなグリフィンドールの紋章を付けているのに、顔に目が良く。
幼そうな顔なのにクールな雰囲気がまた良い。
「お前・・・・」
「リドルー!!」
チッ・・・良い時に。
ドタバタと変な走りをしながら手を振り、俺に近付いてくる。
「ねぇリドル。今から行っちゃいけない?我慢できないの・・・」
何処で覚えた色仕掛け。
俺の腕に手を回し、手の甲に指をあて、『○』を何回も書く。古い手を使うな・・。
「悪いけど、お前にはもう飽きた。」
「えぇ!?どういう事!!他の女を作ったの!?」
「キーキー五月蝿い。殺すぞ」
「理由を言ってくれなきゃわからないわ!」
「知ってるだろ、俺はお前に飽きたんだよ」
俺は腕を振り払い、を取り残したままさっきの女に近付く。
後ろからは地団駄を踏んでいるがいるが、まぁ気にしないでおこう。
女の肩をポンポンと叩いて振り向かせる。
こういう時に女を落とす方法は簡単。凛々しく見せながらも少し悪さを見せる。
「なんですか・・・・」
「気になって」
「は?」
「君の名前は?」
「ですけど・・・・あの、急いでいるんです」
「少しだけで良いんだ。綺麗な髪だね。髪の色と同じで目も綺麗・・・吸い込まれそう・・・」
髪を少しだけ掴み、キスを落とす。目は絶対離さずに。
「あ・・の・・・すいません、本当に急いでるんです・・・」
「離れたくないな、離したら他の男に盗られそうだし」
ほら、もう動揺してる。
女は「綺麗」だとか「離さない」と言われると、顔を真っ赤にして目を離す。
それからが勝負。目を離した者が負け。
「すいません・・・私・・・ッ」
が顔を上げ、俺と目が合った瞬間がトキめいたんじゃなく、俺がトキめいた。
横顔や上から見た感じでも綺麗なのに、目が合ったら余計に綺麗さが際立っている。
その時、俺が目を離してしまった。初めて女の顔を見て照れた。
「失礼します・・・ッ!」
は俺の手から振りほどいて、逃げるように去っていった。
その時、初めて自分が負けたことに気付いた。
顔は真っ赤になっていて、照れながら壁に力をゆだねる。
「なんなんだよ、あの女・・・・」
が脳にインプットされて、離れない。
こんな気持ちになった事がない。好きに・・・なったのかもしれない。
クソ・・・俺らしくない・・・