貴方は私を守ると誓った。

 なのに―――・・・・







 I promised that I protected you







「ハリー・・・・」
「どうしたの?」
「ハリーはジニーの事が好きなの?」
「え・・・っ?」
「好きなんでしょ?ジニーの事・・・・ジニーについての態度が変わってきてるもの・・・・
「嫌いじゃないよ・・・・でも・・っ」
「でもって何よ!!!」




 私は近くに置いてあった、クッションを投げまくった。
 やっぱハリーはクィディッチのキャプテンを就任したのには、これほどの力があったからなんだろう。クッションを全部掴み、自分の横に置く。

 その行動が余計に腹が立ってしまう。女って怖いもんだね、本当に。





、いい加減にしてよ。僕はが好きだ」



 その言葉に何度だまされてきただろう。胸が苦しい。
 言葉を信じたいとも思うし、この場を乗り切るための嘘だとも捉えてしまう。本当に女って怖い。

「ハリー・・・・私の事好きって言ったじゃない・・・守るって・・・・不安にさせないでよ・・・・好き過ぎて怖いぐらいに・・・・・・ハリーの事ばっかり考えちゃうの・・・!」



 私はハリーに近付き、顔を掴みながらキスをした。
 前は私の頭を掴んで、苦しいっていっても舌を這わしてくれたのに、今はただ唇が重なっているだけ。

 甘い味だったキスも、今は氷にキスをしているぐらいなにも・・・感じない。


「好きだよ、





 心のこもってない言葉なんて要らない。嫌いならすぐ言ってよ・・・・期待なんかさせないで・・・・・悲しくなっちゃうんだよ・・・?
 時間がたつにつれ、好きって気持ちが大きくなるんだから――・・・



「ハリー!」



 最近は声をかけても私を見ようとしない。
 ジニーにばかり目が行って、私が顔を掴むとやっと私を見る。

 軽蔑をしている目。腹立たしい。女の嫉妬は恐ろしいって知らないのね――・・・。













!!」
「あら、どうかしたの?ハリー」
「ジニーが死んだ・・・・」
「そう」



 ハリーは今にも崩れそうな顔をしていたが、私は悲しい顔を1つも向けなかった。


 だって、私が殺したんだもの。貴方を独り占めしたいからよ。


「ハリー、悲しいのは解るけど泣かないで。皆悲しいんだから。今だけは悲しんでもいいけど、ずーっとジニーを引き摺ってると、暗いムードになっちゃうもの」





 貴方が私の心を騙していたんだから、今日から貴方を騙してあげる。貴方に近づく女の子、片っ端から潰してあげるわ。





 ハリーは私のモノ。誰にも渡さない。
 この世の女性が全員いなくなったら、貴方は私を見てくれるかしら・・・?