Invader ....05
は僕らにとって珍しい存在なのもあって、他寮の人達からも注目されていた。
マグル嫌いのドラコだって、話しかけてきたりもしていた。
特にが注目された出来事は・・・。
「危ない!」
「箒も使えないし、どうしよう・・・」
「動いちゃダメだよ!」
事の発端は、ハッフルパフの生徒があやまって15m上の天井に、もう1人の生徒を飛ばしてしまい、
今にも落ちそうな状況になっていた。
職員室なんてないせいで、先生を呼ぶことも出来ないし、
学校内での箒を使うことは硬く禁止されてるせいで、皆がてんてこ舞いになっている。
「あぁ、あれなら大丈夫」
「・・?」
「ねぇ、少しだけなら我慢してられる?」
「あぁ・・・だけど、早くしてくれよ・・!」
他の生徒がオロオロしている間を通り抜け、遠くの壁際まで歩いた。
「おい、ソッチじゃないって!」
「此処であってるの!」
そう言いながら、は壁に片足をつけた。
周りの皆は頭にハテナマークを浮かべていて、逆に引いてる人まで出てきた。
でもは、そのまま両足をつけてスタスタと壁際を歩いていった。
「な・・ッ」
「歩いてる!」
皆がに注目している。
でもはまったく動じなくて、天井からブラブラしている男の子の所まであるいた。
「ちょっと待ってねー」
天井に足をくっつけて、間逆の方向から髪についている羽を投げる。
すると、2mぐらいに大きくなり、ぶら下がっている男の子の真下に動かした。
「手を離して降りて。大丈夫。私の羽だから拒否なんてしないから。羽に着地したら、そのまま羽が動くから驚かずに掴まってるのよ」
「・・・オッケ」
男の子は手を離して、羽の上に降り、地面まで少し速い速度で降りてきた。
「わぁ・・・すっげ」
シェーマスの一言が、やけに大きく聞こえるほど、皆は静まりかえっていた。
「は大丈夫ー?」
「大丈夫よ、パーバティ! おっと!」
一瞬、がグラついた。
それを見た僕達は「うわっ」と悲鳴を上げていて。
「大丈夫! 今から飛び降りるからどいてー」
「な・・・ッ」
「飛び降りるって・・」
「危ないわよ」
「大丈夫だからどいてー」
はそういって、軽くジャンプするとコチラに向かって降りてきた。
僕達は飛び降り自殺を見ているような悲鳴をあげていたが、
は怪我もせず、衝撃もないまま、ストンッという軽い音で降りてきた。
「怪我は・・・・?」
「ないない! 体重を軽くして衝撃を少なくしただけだから、痛くないよ」
ニコニコ笑いながらそう言う。
その言葉に、周りの皆は驚きの目でを見た。
「すっげぇ!」
「数十年前に絶滅したってきいたのに、まだいたんだ!」
「ウェイトレスネス=ピープルだ!」
「たしか、最後に確認されたのってジャパンなんだろう?」
「すげぇ! まだジャパンにはいっぱいいるんだ!」