Invader ....04
「無重力?」
「簡単に言えば だけどね」
は地面に"セイザ"して説明してくれた。
「宇宙に行ったら無重力になるらしいけど、地球上で出来るものなの?」
「コツを掴んだら誰でも出来るわ!」
「それは授業中で習ったりする?」
「ううん、学校で出来るのは私と一部の先生だけ。先生は練習したみたいだけど、私は小さい頃から出来てたの。だからほとんど強制的に学校に入れさせられたの」
ハーマイオニーは興味心身で、に近づく。
「自分の体重を変えることが出来るの。っていっても、痩せるワケじゃないんだけどね。湖にいた時は、体重を1キロ未満にしたの。だからずっと歩いてたら沈むことは無いわ。」
「さっき崖を歩いてたのは?」
「重力っていうのは、私達の真下にあるのが当たり前でしょ? それを、崖側に移動させたの。もちろん、私だけの重力位置が変わっただけだけどね」
「じゃぁ天井だろうが、ドデカい壁だろうが越えられるじゃん!」
「正解、ロン!」
はニコニコして、他の話しも始めた。
「コッチでは箒に乗って空を飛ぶんでしょ?」
「うん。僕とロンはその箒に乗って休みには練習をしたりしてるんだ」
「私達は羽なの」
「「羽?」」
「そう。人によって羽の種類は違うんだけどね。私は白梟の尾羽。羽を使わないときは髪飾りにでも使うのよ。」
「今、頭についてるの?」
「えぇ。」
「でも、小さすぎない? 1人も乗れないじゃないか」
「取って投げれば2mぐらいに大きくなるの。4〜5人ぐらいは乗れるのよ?」
チラリとの頭を見てみれば、4枚ぐらいの羽がヒラヒラと動いている。
「白梟って事は、僕の買っている梟と同じ種類かな」
「梟を飼ってるの?」
「ホグワーツの生徒はたいがい買ってるよ。梟じゃなくって、ネコとか蛙とかを買ってる人もいるし」
「蛙・・・ちょっと気味が悪いかも・・・・」
の眉毛がピクリと動いて、頬が少し引きつった。
自分達では当たり前の事でも、他国の人から見たら珍しい事ばっかみたいで、
話してる自分が笑えてしまう。
「このホグワーツって何もかもが不思議よねー・・」
「例えば?」
「階段が動いたり、料理が急に出てきたり、ありえないほど土地が広いし・・・まったく違う!」
「私達も最初は驚いたけど、最近は当たり前になってきちゃったわ。家に帰って、またホグワーツに来るとちょっと変な感じになったりもするしね」
「そういえばってマグルなの?」
「マグル?」
「両親は魔法を使えたかって事だよ」
僕がに分かりやすい様に説明してあげたのに、一瞬での顔が暗くなった。
微妙な雰囲気がと、の周りをつつんで。
「聞いちゃいけない事だった?」
「あ、ううん! ちょっと理解に苦しんでただけ!」
再び笑顔を見せて、答える。
「一応母親が魔法学校に行ってたわ。父親は普通の家庭に育っただけだけど」
その笑顔は、ニセモノ・・・だよね?