ホグワーツ七不思議....Harry Potter ver.









「ねぇ・・・ホグワーツに七不思議あるの知ってた?」
「知らない。一つ目は・・・?」
「『蛇口から溢れる赤い水』。場所は、マートルのいるトイレよ」
「聞いた事無いけど・・・・」
「皆知ってたら面白くないじゃない。ねぇ、行ってみない?」
「怖くないの?」
「そりゃ怖いけど、好奇心の方がスゴイの」
「別に良いけど・・・」
「じゃぁ、決まりーーッ!」



 ハリーの背中を軽く叩いて、ハリーの手を繋ぐ。あったかくて、少しぎこちないカンジがまた良いんだよね。




















・・・何番目の蛇口わかる?」
「えっと・・」
「四番目よ」
「うわっ!」
「きゃーーーッ!」


 色気もなく、ただハリーに抱きついた。ほんのチョビっとだけだけど、涙が出ちゃったよ・・・



「マートル・・・驚かさないでよ」
「驚いたのはソッチでしょ。勝手に驚いちゃって。 失礼にもほどがあるわッ!」



 いきなり出てくるのも失礼じゃないかな・・・



「四番目であってるの?」
「合ってるわよ。何年私がココにいると思ってるの?」
「でも、秘密の部屋に行ったときは出なかった!」
「出てたわよ。 暗くてハリーとロンが気付かなかっただけじゃない」



 私はマートルと話しているハリーにちょびっとだけ嫉妬して、
 無理矢理腕を引っ張りながらも四番目の蛇口の目の前に立つ。  


 鏡がボワーーと私たちを瓜二つに写して、それが気味の悪さを際立てる。


「あけて・・・ハリー」
「う・・・うん・・・・・・」




 怖いときって、周りのなにもかもが人の顔に見えたりするんだよね。
 風がふくのも、霊が通った!とか思っちゃうし。


 ハリーは蛇口に指を当てて、ゆっくりと開く。気味の悪い音を立てながら・・・ 
 勢いの良い音とともに、血・・・よりも気持ちの悪い色で流れてくる水。

 ・・って呼べるかわからないモノ。 変なにおいもするし、水の勢いが微妙に違っているのも気になる。





 "ブォンッ!!"

 低い音が部屋に響き渡ったと思ったら、蛇口が吹き飛び、パイプが僕らの足元へ吹っ飛んできた。水は止まることなくで続ける。



「ハリー・・・・・なに・・こ・・・」
「そこで何をしているッ!!」
「ふぎゃっ!」




 色気無い叫びでごめんなさい、ハリー。しゃがれた声で怒られた分、まともに返事できなくて・・・・・




「Mr.フィルチ・・・・」
「その蛇口は壊れているッ!」
「Mr.フィルチ・・・この蛇口から、血のような赤い水が・・・!」
「あーー面倒くさい奴等だなっ! コレは、水が流れるパイプが腐って行ってるから、こんな水が出るんだ! 今から修理しようと思ったのに! 面倒なコトするんじゃねぇッ! また道具を取ってこなきゃいけねぇじゃねぇかッ!




・・・・・・・・・・・・・・・原因はそれかよッ!!
私の震えていた手は徐々に震えるのをやめ、ただ、ハリーを抱きしめる手と変わった。



「ネタがわかれば怖くない。 大丈夫。 どんなに怖いことが合っても、僕はを守るからネ」


・・・愛してるわ、ハリー!

















 まぁ、終わり方を気にしてる人はすぐさま、机のカドに頭ぶつけて忘れましょう(危ッ
 ハロウィンなので、怖い話を・・・ってコトでしたんだけど、無意味・・ヽ(`Д´)ノ!!


 こんなカンジのがあと2個か1個出現しますので、御期待を!(プレッシャー