CHAMBER OF SECRETS....62
ハグリットの小屋の後ろ側へ行った所、丁度ダンブルドアが坂道を降りてきたのが見えた。
焦る・・・
「このクモの後を付いていけば良いんだよね」
「なんでクモなんだよ・・・チョウチョじゃダメなんだ・・?」
「ロン クモ嫌いだっけ?」
「フレッドとジョージのせいさ。アイツ等がぬいぐるみを行き成り巨大なクモに変化させたせいで!!」
「ぬいぐるみって!!」
1秒に2センチぐらいの遅いスピードで動くロンの手を引っ張りながら前に進んだ。
ロンを引き摺ってるみたいに重い。
「は平気なの?」
「平気じゃないけど・・・襲ってきたら絶対踏み潰すほど嫌い」
虫も殺せないような顔してるのに・・。
「それに・・・魔法があるんだし・・・・なんとかなるよ!!」
「あ・・・杖・・忘れた」
「・・・・僕も・・」
「わ・・・私だけなの!?」
援護するだけで終わるかな ってちょっと安心してたのに!!
「まかせたよ」
「えー・・・ 最悪・・」
「うぅ・・・うー・・わっ!!」
「・・あ・・ぅ・・ひぃッ・・!!」
「どうしたのよ、ロン」
「上とか・・右とか・・左とか・・いっぱいクモがいる!!」
「そりゃクモの後を付けてるんだから、当たりま・・・」
辺りを見渡してみた。
小さいクモを追い続けてたはずなのに、周りには大きなクモが大量にいる。
しかも、30センチは余裕超えしている。
「何食べたらこんなにデカくなるわけ・・!?」
「もっとデカイのが前にいるよ」
「ハグリットか?」
「わ・・私たちはハグリットの友達です!!」
「あなたがアラゴグ・・?」
「いかにも」
「ハグリットが秘密の部屋を開けた と疑われています!!」
「ハグリットが秘密の部屋を開けるものか!一度もあるはずがない!!」
「貴方が秘密の部屋の"怪物"じゃないの?」
「怪物はまだ城にいるはずだ。子分たちからの情報は確かだ」
「じゃぁ、50年前にホグワーツで死んだ女の子も、その怪物なの?」
「教えられぬ。ワシ等クモでももっとも恐れている怪物だ」
「見たことあるの?」
「見れる訳がない。それに、ワシはずっと木箱の中。見れるはずもない。トレイで殺された女の子の話が皆に知れ渡った頃、ワシが疑われるから とハグリットがこの森に逃がしてくれた。それ以来ホグワーツに入ったこともない」
アラゴグが話している時に、僕にとロンが近付いてきた。
あんまり離れていなかったのに、隙間がなくなる様に。
「どうしたの・・・?」
「上・・!!」
「横!!」
そういわれて、僕は周りを見渡した。
ミニクモ から アラゴグより二周り小さいクモがうじゃうじゃ と。
子供の僕等よりだいぶ大きい。
「あー・・・ありがとう。夜・・夜も深まってきたし・・そろそろ帰るよ」
「まぁ待て。ワシの命令でクモ達はハグリットには手を出さん。だが・・こんなにも新鮮な肉を見逃す手はないだろう? お預けにはもう飽きた所だ。」
「さらばじゃ。ハグリットの友よ」
「サラエナ=マクセイ!!!」
クモが襲い掛かってきて、危ない!! って時に、
が僕達の服の裾を握って、呪文を放った。
木に当たらないように と、器用な動きで20mほど飛んだ。
「すっげ!!」
「そんな事言ってらんないって!! たった数十メートルしか飛べないもん!! それに、もう近くまで来てるし!!」
「走れ!!」