CHAMBER OF SECRETS....61








ハーマイオニーが襲われたことで、ホグワーツの安全性が疑われ始めた。
日刊予言者新聞では、"生徒の安全性も守れない学校ホグワーツ!"と書かれ始める始末。

学校から子供を返してもらおう とする親だと出てきた。
だが、今休んでしまえば期末試験がなくなり、留年に関わってしまう。
だから、誰も帰りはしない。


ただ・・・脅えるだけ。






「生徒諸君に新しい規則じゃ。」



朝食の時に、ダンブルドアが言う。
新しい規則なんて何回目だろ。



「"授業と授業の間は移動だけで済ますこと。移動には先生の引率有り。6時以降の寮外行動は監督生のみ。" 以上じゃ」


ハリーと私のクィディッチ練習は毎日7時半まであったのに。
オリバーの不機嫌顔がより一層つよくなった。



「これだけは守るしかないよなぁ・・・」
「俺たちでも命は惜しいからなぁ・・」


今までの "罰則破りウィーズリー"コンビも守ったほど。



「ねぇ・・ハリー・・ハグリットの所へ行こうよ」
「ハグリット?」
「バカ言うなよ! あんなの見せられて、ハグリットに会いに行くなんて!もし襲われたらどうする気さ!」
「ハグリットはそんな事しない!!友達を疑うなんて・・じゃぁロンは来なくて良い!私とハリーだけで行く」

「僕もに賛成だよ。ハグリットは僕達の事を本当に心配してくれてるし、今までハグリットと接してきたけど、襲ってくるなんて一回も無かったし。日記の"アレ"は確かにハグリットだ。だけど、だからってハグリットが悪いわけないさ!」


「・・・わかったよ・・・・でも、どうやって行くのさ!授業の間は動けないし、学業強化週間だから、6時近くに授業が終わるのに!」
「ハリーの透明マントがあるわ」






















  "コンコンッ"


「誰だ」
「ハグリット!私!ハリーとロンもいるわ!」


  "ギィ・・・"

そこには大きな拳銃を持った、ハグリットがいた。
怖い形相で、私達をじっ と見つめる。



「6時過ぎには外出するなって言われてるだろ」
「話したいことがあって・・・」
「ま・・まぁ入れ」


少し脅え気味のハグリット。
ハグリットが脅えるなんて、相当なこと。



「ハーマイオニーの事・・聞いた?」
「聞いたとも・・・聞いたさ・・ハーマイオニーが・・・・・・信じられねぇ・・」
「それで、僕達聞きたい事があるんだ。」
「いいか。良く聞け。ココにもう少しでダンブルドアが来る。俺をアズカバンに連れて行くためにな」

「「アズカバン?」」
「そんな!!アズカバンだなんて!!」

「アズカバンって何・・?」
「魔法界の中でもっとも最低最悪の刑務所さ!アソコにはディメンターって言って、幸せを根こそぎ奪おうとする奴だっている! ハグリットはなにもしてないんだろう?なのにどうして!」


「良いから聞け。俺には不利な過去が多すぎる。なーに 数ヶ月入ってりゃ帰ってきてやる」




笑っていても、引きつっている。


「コレだけは忘れるな。"俺の過去が知りたけりゃ、クモの後を付けろ"」
「クモ・・?」
「後ろの窓を見てみろ。クモが一気に動いてるだろ?その後を追うんだ。わかったな。」
「「「う・・うん」」」


「だったら早く帰れ!ダンブルドア達がここに来る前に!」