CHAMBER OF SECRETS....60
「ロン・・・・ロンッ!」
探していない時は、すぐ目に入るのに。
どうしてこういう時だけ、見えないんだろう。
「ロン・・・何処よ・・・ロン!!」
「?」
「ドラコ・・・ロン知らない!? ロンを探さないと・・・」
「さっきポッターと走ってたのを見たが?」
「ハリーと・・? ・・・良かった・・先生が急かすから、何かあったのかと思った・・・」
「今日の試合中止らしいな。誰か襲われたのか?」
「分かんない・・ マクゴナガル先生が教えてくれなかったか・・ まぁ、行ってみる。医務室に来いって言われたから」
ドラコの二の腕をポンッと叩いて、走り去った。
もっと話していたけど、それ所じゃないから。
・
"コンコン"
「です。マクゴナガル先生に呼ばれて来ました」
扉には頑丈な鍵。
名前を言うと勝手に鍵が外れて、中に入れるようになった。
「ハリー? そこにいる?」
「、来ちゃダメ! ていうか、見ちゃだめ!」
「・・・・? どうかした?」
「とにかく、来ちゃダメだって!」
そんな事言われると気になるじゃない。
しかも、こういう時に隠し事するなんて・・・・
「私だって知る権利ぐらいあるわ!」
トコトコを歩いて、ハリーの真横に来る。
そこには、ベットでぐったりとしながらも、まったく動かないハーマイオニー。
目は開いていて、手には何かを持っていたであろう形。
「ハーマイオニー・・・?」
「石にされたみたいなんだ。」
「勿論死んじゃいないさ。ただの石だ。マンドレイクが成長すれば戻るさ」
「どうして・・・ハーマイオニーが・・」
「分かんない。だけど、ハーマイオニーが襲われて分かったよ。継承者はマグルを狙ってる。今までマグル以外襲われていないしね」
「ハーマイオニーは何を持っていたの?」
「手鏡だよ。石になったショックで割れちゃったみたいだけど・・・・」
「手鏡? ハーマイオニー・・普段手鏡なんて持たないのに・・」
「ロックハートの授業が昼からあったからとか!」
「今日はクィディッチがあるから授業なんて無いわよ!」
イライラが募る。
どうして、ハーマイオニーが襲われなきゃいけないのよ。
ハーマイオニーが何か悪い事した!?
ていうか、襲ってくる奴の方が絶対悪いのに!
「ハリー・・・ 私、絶対犯人見つけるから」
「でも、・・」
「心配しないで。私なら大丈夫。・・・・・継承者を見つけたら、絶対一発殴ってやるんだから!」
近くの壁を殴りたい衝撃に襲われる。
だけど、周りに人がいっぱいいるせいで、殴るにも殴りたくなくなる。
「・・・大丈夫?」
「ごめん、大丈夫じゃない・・・・ 頭の中、色んな事が駆け巡ってて、パンクしそう・・・」
ハリーは私の頭をポンポンと叩こうと した。
だけど、ちょっとだけ、嫌になった自分がいて一歩だけ後ろに下がってしまった。
「・・・ 最近おかしいけど・・ どうかした?」
「別に大丈夫! 気にしないで・・・ごめんなさい」
自分がおかしい。
もー・・ ハリーに当たってるみたいで・・
あー・・・ もうごめんなさい!