CHAMBER OF SECRETS....06
「、起きて」
「ぅ・・・ゃだ」
「 "ヤダ" じゃない!僕たちの家は目の前だって!」
ジョージの足に必死にしがみ付くに、を揺さぶりながら起こそうとするジョージ。
無性に嫌気が差す。
「あ、ハリーの頭から血が・・・」
ジョージがふとそう言うと、はガバッと起き出し、僕の顔を見る。
「出てないじゃーん・・・」
またジョージの太腿に戻ろうとするを、何度も説得させるジョージ。
目を擦りながら、不満顔の。
「わっ!」
「ぐぇ・・ッ!」
「きゃっ!!」
車は、綺麗に地面に着地する事無く、突っ込むように地面へ降りる。
天井に頭をぶつけて、完璧目が覚めたご様子。
「いったぁ・・・」
「さ、さぁ我が家の到着だ!」
「手荒い運転だなー・・・」
「初めてにしては上出来だっつうの」
車から出て、とハリーの手をひっぱりながら家の中に入れる。
「静かにな・・・」
「ママに見つかったら怒られる」
部屋に入って、周りを見れば、不思議すぎる光景。
宙に浮かんでいる見慣れない物。自分達で自分達を洗う皿やコップ。起用に編みこんでいく毛糸。
やっぱ魔法って凄い。
近くにある50センチぐらいの時計を見てみた。
時計・・なんだけど、針がいくつもある。
先は丸くて、その中にはロンとフレッドとジョージの写真。 "帰宅"の部分を示す。
ジニーは・・・"寝室"。 その人の場所を示すとか・・凄すぎv
「こんな所だけど、我が家だよ」
「凄い・・」
「住んでみたいわ、この家・・・・・」
ダドリーの家では味わえない楽しさ。
好奇心と探究心を擽られてしまう。
"ダッダッダッダッダ!"
ダッダッダッダ?
何・・? 地響き?
「コラッ!! 一体、何処に行ってたの!」
何処からか飛び出してきたモリーおばさん。
ロン達は、驚きながらも、つまみ食いをしていたパンを後ろへと隠す。
「ハリー、!また会えて嬉しいわ。こんな家だけど寛いで行ってね」
「「はい・・・」」
「ロン、フレッド、ジョージ!ベットは空っぽ、書置きも無い、車は消えてる!死んでたのかもしれないのよ!マグルに見られたかも!あ、ハリーとを攻めてるわけじゃないのよ?」
「ハリーとを閉じ込めてたんだよ?鉄格子をはめて・・」
「貴方の部屋に鉄格子をはめる所ですよ?ロナルド・ウィーズリー!」
すっごい剣幕でロンを指差すモリーおばさん。
怒っていた顔を一瞬で変えて、私とハリーを見る。
「朝ごはんにしましょ。お腹空いているでしょう?」
「「はぁ・・・」」
コロコロ表情を変えるモリーおばさんに、私とハリーは笑いを堪えるのに必死だった。