CHAMBER OF SECRETS....53
この後、ハーマイオニーが帰ってこないと話をしていれば、別のトイレに隠れていた。
しかも顔がネコになっていて、尻尾まで生えているほど。
ロンは噴出しそうになりながらも、フードなどでハーマイオニーを隠しながら医務室まで連れて行った。
でも、僕の心配事はソッチじゃなかった。
がずっと顔を赤くしている理由だ。
聞けば聞くほど真っ赤になり、口を硬く閉じる。
誰かに恥かしいことされた訳でもあるまいし・・・ 本当にどうしたんだろう。
僕にも言えないことなのかな・・・。
「ハーマイオニーは3日ぐらい出れないんだよね・・・」
「毛玉をちゃんと吐き出さなきゃいけないみたいだからね。」
「そっか・・・・」
「「「・・・・・」」」
「ハーマイオニーって・・」
これの繰り返しが四回ほど続いた。
は、ずーっと心ココにあらず って感じで、必死に横や後ろを見ないようにしている。
ネビルが真後ろでこけそうになった時も、ロンなどは後ろに振り返って大爆笑しているのに、
は「大丈夫?」と聞きながらも、後ろを振り向かなかった。
後ろ・・・・ っていってもスリザリンとレイブンクロー席があるだけだしなぁ。
「、どうかしたの?」
「別に・・・・ なんでもない!」
焦りながら話したら、余計に気になっちゃうのに・・。
少しは隠そうって努力してほしいくらいだよ、まったく。
「私、次薬草学だから先行くね!」
慌てた様子で、そそくさと歩いてく。
・・・・・僕らも薬草学なんだけどなー 一緒って事忘れてるの・・?
・
「もー・・バカッ! あんなバレバレな行動とったらハリーだって怪しむに決まってるし、バカぁ・・・」
1人でグチグチ言いながら、歩いていく。
「、そんなに急いで何処いくんだ?」
「薬草学・・」
「僕もさ。一緒に行こう。」
「良いよ。」
ずっと下ばかりみていたせいで、相手の顔を見ていなかった。
「なんか疲れてない?」
「だって昨日、あんな事言われ・・・て・・」
フッ と相手を見てみれば、・・・・ドラコ。
今 一番会いたくない人ベスト1!
「昨日?」
「いや・・・あの・・そのー・・・・・」
なにを話せば良いのか分からない。
胸がドキドキして、顔中が真っ赤になって、手も足も震えだしてきて。
「顔が赤い・・・熱でもあるんじゃないのか?」
「これは違・・ッ!」
「まさか照れてるとか?」
「だってドラコがいるから・・・」
頭に触れようとしたドラコの手がピタリと止まる。
「は・・・?」
「ドラコがあんな事いうから、ずっとドキドキしっぱなしなんだもん!!」
下を向きながら話している。
だから、ドラコの顔なんて見えないはずなのに、何故か私の目の前にいる。
「も、そう思っててくれたんだ・・・」
「ずっと・・・考えてて・・すっごい恥かしくて・・・・でも、あの・・・・」
ちゅっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん???
唇に、なにか触れた感触。
目の前にはドデカいドラコの顔。
「え・・・??」
「感触がサイコーだな」
「え・・・・」
「授業遅れるぞ、行こう」
「え・・・ぁ・・・・・」
・・・・・・・えぇ・・?!?!
え、ウソ・・・ ちょっとまって!!
今のって・・・・私の・・
ファーストキス!?!?!?