CHAMBER OF SECRETS....52
「ハリー、私先にスリザリンの寮に行くね」
「どうしてさ。一緒に行けばいいだろう?」
「パンジーがクラップ達と歩いてる所なんて見たこと無いでしょ? そっちの方が怪しまれないと思うし」
姿はパンジーなのに、何故かのしおらしさが出ている。
いや、変化してるだけなんだけど、パンジーが・・・ と思うと、気持ちが悪い。
「アレじゃ一発でバレちゃうよ」
「の演技力に期待しなきゃね・・。」
・・・・・スリザリンの前に来たのは良いんだけど・・・・
「合言葉ってなんだっけ・・?」
すっかり忘れてた。
私だけだったら、どうしても中に入れるわけ無いんだし。
「どーしよ・・・」
「何をしてるんだパンジー!」
「あ・・ドラコ」
「何をしているんだ、こんな所で!」
「合言葉が分からなくなっちゃって・・・・ドラコわかるかなぁ?」
何時もの癖で、長いはずの髪の毛を触ろうとする。だけど、パンジーは耳元よりも少し長いだけ。
髪の毛がないせいで、何か不思議な気分。
「みたいなことをするな」
「・・・じゃないわよッ!!」
「当たり前だ! 惚れてる女がこんなんだったら、すぐさま諦めるに決まっているだろ!」
「ほ・・惚れ・・・・」
「何度も言ってるだろ。まぁ良い。合言葉は『フィデマスタ』だ。」
そういって、前に歩いていった。
「ちょ・・・ちょっと待ってよ・・・・・惚れたって・・・え・・・えぇーーーッ!!!!」
私の叫び声で、真横にある絵の人たちに怒られちゃった。
でも・・・それどころじゃないッ!!
・
「・・・・ッあ・・・はっ!」
「・・・息がもたない・・・ぅ・・」
「重すぎるんだよ、この体ぁ・・ッ!!」
僕とロンはドラコに聞き出そうとしているに、一時間たとうとしていて、
体の一部ずつ戻っていっていたせいもあり、走りながらトイレまで向かっていた。
元々、自分の体重より倍ある体で歩いていただけで疲れていたのに、走るなんてありえなさすぎる。
「やっとトイレについた・・」
「もう姿が戻っているみたいだね・・・・」
「さっき、スリザリンにいた時にいなかったみたいだけど、そうしたのかな・・?」
「わかんない。ドラコ以外の人に情報を聞いてたんじゃない?・・・待って、あれだよ。僕達よりも先に帰ってたみたい。・・ッ!」
ロンが大きな声でを呼ぶと、は真っ赤な顔をして僕らを見た。
「あ・・ロン・・ハリー・・・・おかえり」
「早かったんだね。なにか聞き出せた?」
「ごめん、聞けなかったの・・・・・他に大変な事あってさ・・・」
「大変な事?」
「・・・・言えない・・ッ!!」
は顔や手まで真っ赤になっていた。
・・・・なにがあったんだろう・・・・・?