CHAMBER OF SECRETS....51
すんごい罪悪感。
良い事じゃないんだけど、良い事に繋がるし・・・・でも2人には悪いし・・・
頭の中破裂しちゃうよ。
「なにこのグリーンのドロドロの液体!」
「これがポリジュース薬よ。私もハーマイオニーも飲んではないけど、失敗はないわ」
「うぇ。最高にマズそうだよ」
「美味しく作れる方が難しいわよ。きっかり一時間で元の姿に戻っちゃうからね」
ハーマイオニーはゆっくりとコップの中にポリジュース薬を入れる。
「入れたのから取って。髪の毛を入れたら、髪の毛が溶けて液体になるから、全部溶けた頃に飲むのがベストよ」
「これじゃクラッブのエキスじゃないか」
「我慢しないとダメみたいね・・・・パンジーのエキスって考えるのもちょっと・・・」
「グズグズ言わない! 乾杯!」
「「「・・・・乾杯・・」」」
口にコップをつけただけでも、この悪臭。
口の中に入れれば、腐った飲み物をブレンドしたような味。
「う・・まずい・・・・」
「ダメだ、僕吐きそう!」
「・・・・・私も、我慢ムリ・・」
ロンとハーマイオニーは賺さずトイレへ駆け込む。
私は腹が下りそうな痛さで動くに動けない。
体の中が燃えてるみたいに熱く、嫌悪感さえも出てきそうな気持ち悪さ。
「・・わっ・・!」
手をチラリと見ると、ボコボコと動き、顔の形も体の大きささえも変わりかけている。
気味の悪い体の変化を15秒ほど見ていると、完全に色も髪質も変わっていた。
「ハリー・・・私、パンジーになってる?」
「なってる。僕だってゴイルになっているだろう?」
「ゴイルにしか見えないわ」
お互いの顔を見合うと、まったく違う人物。
本当はハリーって思ってても、抱きついたり一緒に寝たいとは思いたくない。
「すっげー・・・2人ともパンジーとゴイルになってる!」
「そう言うロンもクラッブになってるわよ?」
「でも僕達声だけは変わってない。マネしたりしなきゃ」
「パンジーのあの甲高い声なんてマネ出来るのかしら・・・・」
「・・・頑張るしかないね」
次の日絶対声枯れる・・。
「ていうか、この服だけはどうにかならないかな・・」
「クラッブとゴイルって僕達より確実に20キロは重いから、ボタンがもう3つは飛んだよ」
「私も・・。スカートがキツイ・・」
「着替えは4つ目のトイレの中に入れてるから、着替えて行って!」
「あれ・・ハーマイオニーは?」
「私はちょっと遅れるわ! 時間が無いから先に行って!」
・・・・?
どうしたんだろう?
「時間が無いわ! 早く!」
「・・しょうがない。先に行こう。ハーマイオニーも後から来てくれるだろうし」
「スリザリン寮で待ってるからね!」
「えぇ!」