CHAMBER OF SECRETS....05
「「着替えたよ。」」
「今から、僕達はこの柵を取るから。」
「取ったらすぐさま、荷物を入れるんだよ?わかった」
「オッケー」
「じゃぁ下がってて。行くよ!」
ロンが柵に何かをかけたかと思えば、車が僕の家と真逆に走る。
その勢いで柵がいとも簡単に取れる。・・・・音はデカいけど。
「あちゃ・・・」
「窓自体取れちゃったね・・・まぁ良いんじゃない?これぐらいしてやっても」
「も悪くなったね」
「誰かのおかげでね」
すぐさま近付いてくる車のトランク目掛けて、荷物を投げる。
レイチェルとヘドウィグは投げられないので、ロンと双子のどちらかに手渡しをする。
「ポッターーーッ!!ーーーッ!!」
「叔父さんだ」
「フレッド早く!」
「わかってるって!」
壁際に車を近づける。
僕はを持ち上げて、そのまま後ろの席のジョージに手渡す。が軽くて良かった・・・
その次は、僕が窓から車に乗ろうとしても、少しだけ戸惑ってしまう。
下までは約4m。落ちたら骨折。少しの不安が徐々に大きくなっていく。
「ハリー!」
「ハリー、飛び乗るんだ!」
その時、部屋の扉が開く。
バーノン叔父さんやペチュニア叔父さん。ダドリーまで。
「ハリー!早く!」
「飛び乗れ!ちゃんとキャッチするか!」
一か八かの賭けで、車に飛び乗った。
叔父さんは、僕の足を掴もうとして、掴めなかった様で、そのまま二階から落ちていった。
一応、死んではいないかと不安になって下を見たが、死亡の塊のおかげで助かった様子。
「フレッド、行って!」
「いいのか?そのままで」
「骨折する方が丁度いいわ」
「ヒュー!」
口笛を吹きながら、車のエンジンを押す。
強く踏みすぎたせいで、最初だけは勢い良く飛んで行ってしまった。
・
車で揺られる事1時間半。
はじめて運転みたいで、僕等は目をギンギラと開けていた。にも関わらず、安眠を妨害されたは、ウトウト状態。
の頭はあっちへこっちへと揺れる。
嫌だったけど、ジョージのひざの上でぐっすり寝させた。
もちろん、直接触らせないように僕の上着をかけたけどね。
「フレッド、こっちだって」
「いーや、コッチだ!」
「シッ!静かに!・・・が起きるじゃないか」
「ハリーはを大事にしすぎ。過保護にも程があるぞー?」
「僕の妹だ!」
声を張っていうハリー。
「ニセモノの妹じゃないか。血の繋がりが無い。だから、付き合ったりしてもなーんの罪も無い」
「本物だったら犯罪だけどな。」
「だけど、俺達はジニーには手を出さないぜ?」
「ジニーに手を? おぇ・・」
「「おぇ」」
舌を出して、目をしぼませる。
熱愛されてる僕の立場が無いじゃないか。まったく・・・