CHAMBER OF SECRETS....48
「・・ッ・・はっ」
5時前ぐらいから、突然目が覚めた。
を心配したせいで、4時間も寝れなかった。
「ハリー・・もう、起きたのかよ」
「の所行くよ。」
「もう医務室開いてるだろうし・・・良いんじゃない?」
「あぁ、行ってくる」
朝一で行けれるように っと、服を着替えたまま寝たのもあって、
そのまま医務室へ走っていった。
" カッ・・カツ・・・カッ "
自分が走る音以外に、遠くから歩く音が聞こえる。
先生なのか と一瞬ドキドキしたけど、別に怒られる原因はない。
だから、走り続けた。
― ―
あの夢を、もう50回以上は見た。
突然、他の映像が流れた瞬間に体がビクッと震えて起き上がってしまった。
「・・・・はぁ・・・はぁ・・・ッ」
体が汗だくで、見慣れないパジャマ。
・・・ハリーに会いたい・・・ と、すぐさま思った。
だから、ガクガクッと揺れる体を必死に動かして医務室を出た。
体が思うように進まない。足が前に進んでくれない。 ちゃんと動いてよ。 早くしないと。
壁にへばり付きながら、一歩一歩前に進む。
すると、目の前に消し残りの火が目に入った。
ゆらゆら揺れる炎。
勢い良く燃えたり、パキパキッと言う音がたまに聞こえる。
「・・・熱い・・あ・・・ぃ・・」
目の前の火から、人が見えた。
こんな小さい炎の中から。
髪の長い女の人が、炎の中から出ようとして動いて。
「ママ・・?」
見覚えがある。
いつ見た? いつから火が怖くなった?
・・・この時からだ。
「きゃ・・ッ」
体がグラついた。
足の力がフワッと抜けて、倒れそうになるのを必死で踏ん張っていて。
「!!」
「・・・?」
真横を見れば、勢い良く走ってくるハリー。
その時、近くにあった火が一瞬だけボワッと大きく広がる。
「きゃあぁッ!!」
「大丈夫、ただの小さな火だから!」
倒れそうになった私の体を、キャッチしてくれた。
「大丈夫?」
「うん・・・ごめんなさい」
「謝らなくて良いよ。 僕が何時でも守るから安心して」
肩をポンポンと叩いて、頭をなでなでしてくれる。
どうしよう・・・
話すべきなのかな。
でも・・・まだ話さないべき・・・・なのかな・・・。