CHAMBER OF SECRETS....47
「いや・・ッ・・・来ないで・・・・ぃやぁあぁぁ!」
「、落ち着くんだ!」
「俺等がいるって!」
ジョージは私をぎゅっと抱きしめて、私を動かそうとはしなかった。
「・・・・面白いだろう?・・傑作だ」
「話しかけないで・・いなくなってよぉ!!」
「祖父に向かって、そのような口を利くのか?」
「そ・・・ふ・・?」
「そうとも。お前の両親を殺したのは我輩だ」
「違う・・ッ!! アンタなんかが、私の・・ッ!!」
「「落ち着け!!」」
「の目の前にいるのは俺達だ!」
「他の誰でもないから!」
声だけ聞こえる。
3つの声が重なって、何を聞けば良いのか分からない。
「・・・・・ッ」
大きくなりつつある傷跡が大きく脈を打つ。
なんで、此処から? と思ったすぐに、己の意識を手放してしまった。
傷がまた、大きくなったのにも気付かずに・・・。
― ―
の熱は、2週間たっても治る事は無かった。
2週間も目が覚めない。
心配が、募るだけだった。
「・・目を覚まして・・・・」
「・・ッ・・ぁ・・・・」
魘されたように、ずっと声をあげるだけ。
普通の声が聞きたいよ。 目を覚まして、僕にニッコリと笑顔をみせて・・・。
「ポッター・・もう消灯時間です。明日にしなさい」
「が起きるまで、離れたくありません」
「いいえ、ダメです。離れたくないのは分かります。ですが規則を破る所を見逃すわけにはいきません。眠って朝早くにきなさい。良いですね」
引き摺られながら、外に出さされた。
今は離れたくないんだよ。絶対に。 離れちゃいけないって本能的に思っうんだ。
― ―
この2週間、私の頭はずっと同じ映像ばっかり流れていた。
赤ちゃんの私の目から、両親を見ている。顔はぼやけているから顔で確認は出来なかったけど、匂いや雰囲気で確信していた。
家族でご飯を食べていた。すると、突然誰かが入ってくる。見た感じデブッとしていて気色悪い顔をした男。
お父さんが怒っているのを見ながらお母さんは私を連れて逃げた。
でも、私は興味があったのかハイハイしながら元の部屋まで戻っている。
すると、大きい水槽のようなものに、頭を押さえつけられて苦しそうにもがいている。
ブクブクと、空気が出ている。
もう、空気が無くなって・・・・ 力尽きた。
この位置から見える、お父さんの息絶えた顔。赤ちゃんながらにも、恐怖を覚えた。
「よくも、我が家系に"穢れた血"を入れやがったな」
すると、突然壁をすり抜けながら出てきた男。
コイツは・・・・ヴォルデモート・・。 って事は、さっきのは手下って事・・?
「我が娘ながら、こんな穢れた血を好むとは・・・理解しがたい」
「この家・・・どうしますか?」
「焼き払ってしまえ。娘諸共な。」
「仰せのとおりに」
と、この映像がもう何十回もみさされた。
もう良いよ。
もう見せないで。
もっと、怖くなっちゃうから・・・・。