CHAMBER OF SECRETS....46
次の日かも、そのまた次の日も、ハリーと私に話しかける人がたえなかった。
でも、ビクビクしまくりで。
イライラしてしょうがない。
は最近、精神面を使いすぎて体がヘトヘトになっている。
オデコを触ってみれば、結構熱が出ている。
38度は硬いだろうナー。
「大丈夫・・?」
「大丈夫! もう少しでテストだから頑張らないと・・・」
絶対嘘。
前のテスト前、サボった事あるじゃないか。
医務室にもいる他の生徒が怖がるんじゃないか、と心配して行けないんだろう。
「、やっぱり医務室に行った方が良い。の体が心配だ」
「1人で行けるかしら?」
「大丈夫だって・・・」
「絶対行って。苦しそうだし、他人の目なんて気にしてる場合じゃないよ」
ロンの意外な命令口調で、も肩を震わせ、小さな声で「うん・・」と言い席を立った。
「いってらっしゃい」
の耳には、ハーマイオニーの言葉さえも届いてないみたい。
フラフラの足で真っ直ぐ歩くなんて、難しいだろうしね。
・
「痛・・ッ」
これで6回目かな。
壁に当たるのって。
医務室の場所さえもわからなくなってきた。
「お、じゃん」
「赤い顔をしてどうしたー?」
後ろから抱きしめられた。
体を支えようと足を踏ん張らせてはみるものの、力が入らない。
「わっ!」
多分、フレッドの手が私の体を支えてくれた。
「大丈夫かよ」
「ちょっと待てよー・・・ンー、39度は確実にあるんじゃね?」
「ありすぎだって!」
「医務室に連れて行こうか」
「背中に乗せようか」
「大丈夫、歩ける・・・」
「39度ある人間がイキがるなって!」
フレッドが軽々と私の体を持ち上げ、ジョージの背中に乗せられる。
「ごめん・・・重いでしょ」
「軽すぎだから。」
「医務室はアソコを右に曲がれば大丈夫だな」
少し、早足気味で廊下を右に曲がった。
ジョージが歩く時の揺れを待っていたのに。
突然止まり始めた。
「「な・・・ッ」」
「・・?」
背中にくっつけていた頭を起こして、先を見ようとした。
「は見ちゃダメだ」
「・・?」
「顔を上げちゃダメだぞ」
初めて、二人の声が震えているのを聞いた。
見ないように、目を開けながらも右側の窓をただジーッと見つめていた。
「・・・・こっちへ来い・・八つ裂きにしてやる・・・・・」
また、聞こえてきた。
「・・・引き裂いてやる・・・・」
嫌だ・・・
「・・・前を見ろ・・面白いぞ・・・」
相手が誰かもわからない、声に興味を抱いてしまい、ゆっくりを顔を上げた。
そこには切り裂かれた首がブラブラしながらも、体が固まっているニックと、
廊下のど真ん中に倒れているジャスティン。
「嫌・・ッ・・」
「、馬鹿・・ッ!」
必死にの視界を塞ごうとしているフレッド。
でも、その手の間からチラチラと見える。
「ぃやぁああぁ・・ぁあッ!!」