CHAMBER OF SECRETS....45








談話室から他の人が帰ってきた。

でも、皆から浴びせられる目線は冷たく、僕らに近付こうとしないのが分かる。



「ハリー・・・」
「大丈夫だよ。僕達は何も悪い事してない」


「ジャスティンを襲ったくせに」


心無い言葉が色々飛び交う。


「ねぇ、ハーマイオニー・・あのヘビが言っていたことなんだけどね、私が襲うなって言ったら、ちょっと戸惑いながら『仰せの通りに』って言ってお辞儀したの。それって関係あるのかな・・・」
「ヘビがお辞儀?」
「その後すぐスネイプに消されたけど・・・・」
にだけ敬語を使ってたんだ。ご主人様扱いしてたよ」

「でも、見たことないヘビなんでしょう? 分からないわ・・・・理由があるんだろうけど・・」



ハーマイオニーは頭を抱えながら、悩み始めた。
本当に私達はハーマイオニーに頼っている。

ごめんね、ハーマイオニー・・・。















次の日の授業は、自習が多かった。
理由は知らないけど、6時間中4時間が自習だった。


しかも、こういう時に限って自由席。
ハーマイオニー達の近くでも行こう、と思って立ち上がった。

「ハーマイオニー、勉強し・・・」


、こっち来て」



後ろから自分の名前を呼ばれ、驚いた。
ハリーも驚いているし。



「何?」
「良いから、こっち来て」
「・・?」


教材を持って、女の子集団に近付き、椅子に腰掛けて教材を置いた。


「どうしたの?」

、昨日はキツくあたってごめんね!」
「本当にビックリしたから、冷たくしちゃったの・・・・ごめんなさいね!」



・・・・?
なんで、急に優しくなるんだろう・・?


「ねぇ、。勉強教えて欲しいんだけど」
「俺にも!」


普段もあまり話さない人にも話しかけられた。
自習にならないほど騒がれて、教科書を開くことすら出来ない。

意味が分からない回りの騒ぎように、唖然とするしかなかった。













「ねぇ、なんで皆あんなに話しかけたんだろう・・・」
「簡単なことだと思うんだけど・・」
「何?」

「仲良くして、自分達に被害が向かないようにしてるのよ」


ハーマイオニーの言葉に、頭の中の何かが崩れた気がした。



「僕だって言われたんたよ。喋ったことない人からも話しかけられたし。って事は、僕達が確実に継承者って思われてるって事だよね」
「えぇ。」


どうして私達が疑われなきゃいけないのよ。
ただ、ヘビ語が話せるっていうだけで。