CHAMBER OF SECRETS....34














寒くなり始めた季節。
温度が急激に変わり始めて、風邪ひきが一気に増えた。

マダム・ポンフリーが作った『元気爆発薬』は熱が出ても、1時間で治ってしまう薬を発明したおかげで、
双子の機嫌が一気に悪くなった。
だから、2人はそれに対抗するように『熱出し薬』を発明しようとしていた。




「おはよう、ニック」
「あと一センチなのに・・・あと・・・、あぁ、おはよう」
「どうしたの、ニック・・悩み事?」
「本気で入会しようと思ってるのに、首がちゃんと切れてないからと入会を拒否されるんですよ」
「そっかぁ・・」


死ぬ前に首が切られていないのであれば、霊体になれば絶対体が傷が付く事はないし、
千切れそうな物も、千切れないからなぁ・・・。


「たった一センチの筋と皮で繋がっているだけなのに!霊体だから、切れやしない!」


私の周りをグルグルと回って、嘆いている。


「もう少しで、私の絶命日パーティーがあるのに・・」
「絶命日パーティー・・?」

「私が死んだ日ですよ。それを仲間たちを呼んでパーティーをするんです。もちろん生身の人間でも参加OKですけど。もちろんが来ても良い」
「本当? じゃぁ私も行って良いかしら?」
「えぇ、お待ちしております。」
「良ければハリーやロン達も連れて来てもいいかしら?」
「騒がしいのは大好きですよ」


ニッコリ笑顔で壁を通り抜けて行ってしまった。



「・・・・あ、日にち聞くの忘れてた・・」













私だけじゃ心細いから、絶命日パーティーに参加してもらおうとハリー達を探した。
たしか、使われてない女子トイレにいるんだよね・・・

角を曲がって、女子トイレに顔を出した。


「ハリー・・」
「絶命日パーティーですって! 生きているうちに招かれた人ってそうそう居ないはずよ・・・行ってみたいわ!」


何故か、私が言いたい事で離しているハーマイオニー。


「あら、来たのね。今、ニックの絶命日パーティーにハリーが誘われたんだって!行ってみたいと思わない?」
「あ・・私も誘われたの。ロンもハーマイオニーも誘ってみないかって言われて・・・・」
「本当!ほら、ロン! 私達も行けるわよ!」
「自分の死んだ日を祝うなんて、意味がわかんないって。 普通落ち込まない?」

「良いじゃない、落ち込むより楽しむ方が良いし」
「あ・・そういえば何時するのか教えてもらってないや・・・」
「ハロウィーンの時らしいわよ」



「「ハロウィーン・・?」」


ハロウィーンってなんだろう。
なんかの記念日なのかな・・?


「ハロウィーンを知らないの?」
「知らないよ・・?」
「なんかの記念日?」


あんぐりと口を開けて、私達をみつめるハーマイオニーとロン。


「説明・・しにくいなぁ・・」
「カトリックの諸聖人の日の前晩に行われる伝統行事よ。英国圏だけの行事だけど・・・」
「「・・・・?」」

「つまり、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ね、尋ねられた家はその子供達にお菓子をあげるの。で、お菓子を持ち帰った子は家や友達と集まってそのお菓子を食べるっていう日よ。」

「フレッドとジョージが一番好きな日さ」
「へぇ・・ そんな日に死ぬなんてやだなぁ・・」

「ハロウィーンをした事ないの?」
「見た事もないよ。家に帰ってきたらすぐさま部屋に閉じ込められてたから」
「それに、毎日ダドリーとその友達が五月蝿かったから別に特別な日なんてあると思ってなかったし」



してみたいな・・・ と思いながら、ハリーと目を合わせる。

「大丈夫よ、去年はとハリーが飛行訓練で学校にいなかったけど、フレッドとジョージが仮装して動き回るから。」
「あいつ等以外にも仮装してる奴がいるから、達もやってみたらいいよ」

「やった! ハリー、楽しみだねv」
「うん!」


















絶命日パーティーとか・・・
本的には、日にちバラバラっす(ぇ
良いさ、良いさ・・・・夢だモノ!(逃