Citron
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CHAMBER OF SECRETS....33
大きな荷物を抱えながら、図書室へ走った。
そして一番億の小さな机をゲットして、すぐさまポリジュース薬に関する本を探す。
「どう?見つかった?」
「見つからないの・・・・前一回だけ見たことあるんだけど、大量に借りてたからどれに書いてたなんて覚えてなくって・・・」
「焦らなくて良いよ。の体のほうが心配だ」
「私なら大丈夫よ! 此処は熱いけど、それ以外はピンピンなんだから」
私は足元から本の題名を順に見ていく。
薬、危険な、実験 と書かれている本を片っ端から取っては見る。取っては見るの繰り返し。
「なんで"もくじ"を作らないのよ! わかりにくいッ!!」
本にあたり始めた。
異様に懐かしく感じて、抱きしめたくなる。
「見つけたわ・・、"ポリジュース薬の作り方"・・・間違いない!」
僕の邪魔をするのが、好きだよな・・・ハーマイオニーって・・・・
「"正しく作れば一時的にその者に姿を変えることが出来る" 本当だ」
「つまり僕とハリーがクラップとゴイルになるって訳だろう?」
「貴方達だけじゃないわ。私ともよ」
「誰にさ」
「変な奴だったらタダじゃおかないよ?」
「私はスリザリンのミリセント・ブルストロードのよ。のはパンジー・パーキンソンの髪の毛でも取ってくれたら良いんだけどね」
「パンジーだって!?」
「あのイカレぽんちにを変身させるなんて・・・ハリーと僕が黙っちゃいないぜ?」
「それ以外にマルフォイに近付いている女の子なんていないじゃない。それに私がミリセントになるのには文句ないわけ?」
「がなるっていったら怒るけどね。あんなガッツい体に突き出したあご!」
「少しは痩せろっつうの」
会話をするハリーとロンに、怒りをぶつけようとするハーマイオニー。
私はハーマイオニーを必死で落ち着かせた。
「でも、これでマルフォイの考えを聞きだせる事だって出来る!」
「この薬品の作り方・・・・本当に難しそう・・」
「頭が痛くなりそう・・」
「やっぱり一ヶ月かかっちゃうかな・・」
「一応頑張ってみるわ。」
「うわー・・・一ヵ月後っていったらクリスマスシーズンじゃないか!」
「この状態でムードなんか気にしてられないわよ。」
「一年に一回しかないんだぞ!」
「一緒に過ごす相手がいないのにねぇ」
ハーマイオニーが心配だなぁ。
もしハリー達が言うように、ドラコが犯人だったら、
ドラコが嫌っているハーマイオニーを襲ってしまいそうだから。
怪物ってことは大きくて怖そうだから・・・
ハーマイオニーでも逃げ切れないかもしれないし・・・
「どうしたの、暗い顔でもして」
「ううん、大丈夫・・」
一瞬だけ、傷が疼いたのがわかった。
痒いとかじゃない。 なんかモワッとした感覚があった。
「・・・?」
「なんでもないってば!」