CHAMBER OF SECRETS....16
「・・・・大丈夫?」
「なんとか・・」
でも、の顔は真っ青。
「良かったじゃない、朝は授業1つだったから・・・・何があったの?」
「うん・・・・変な声が聞こえたの。聞きたくない声・・・・聞いたことあるんだけど、思い出せないっていうか・・」
「ヴォルデモートの声じゃない? 耳当ての中から声が聞こえるなんて、アイツしかいないでしょ」
「でも、去年ハリーが倒したよ?」
「ハリーの力だけでヴォルデモートが死ぬわけ無いもの。絶対復活してるわよ。」
「ハーマイオニー・・・名前を言うのはやめてくれないかな?」
ロンは身震いをしながら、口の中にアメを放り込む。
「気をつけてよ。は狙われやすいわよ」
「狙わすもんか、僕が守る」
「貴方の力にヴォルデモートが勝てるわけ無いじゃない」
ペンを投げそうな勢いで、僕をペンで指差す。
「・・・ロン、何してるの?」
「ホグワーツに来る時に暴れ柳に突っ込んで、杖を折っちゃたんだ」
「突っ込んだ!?」
は目を見開いて驚く。
「なんでそんな事するのよ・・・怪我でもしたら・・・・」
「いや、運がいいほうさ。」
少し離れた所から、フレッドとジョージが笑顔で言う。
「俺らなんか、あの車を5〜6回も飛ばしているんだぜ?まぁマグルには見られなかったけど。 一回、ホグワーツまで飛んだ時に湖に突っ込んで、14mあるイカを殺したからな」
「あの後、フィルチに何回もムチみたいなヤツで殴られながら掃除したもんだ」
「その怪我がまだ俺らのプリチーなお尻に残ってるんだぜ?」
「、見てみるかい?
「・・・遠慮するわ」
確かに。
見たいって言う人のほうがいないだろうな。
「でも、やるよなぁ!感動的だったぜ? 車を飛ばして『暴れ柳』に突っ込むなんて! 未来の子達が読むハリー・ポッター伝記に書いておくべきだ!」
リーは大声で笑いながら、アメを頬張る。
「伝記なんていらない・・・」
「そうよ。ハリーはただのハリーだもん。伝記なんて・・・」
「いや、。そっちじゃないから」
大ボケなのか、本気なのか分からない。
「うわぁ・・・ハリー!!!!」
いきなり名前を呼ばれて、呼ばれたほうを向いていると、
すごい光が僕たちを包んだ。 ・・・・カメラフラッシュだ。
目がチカチカして、前を見難かったけど、数秒すると目が慣れてきて、前を向く。
見たことも無い金髪の男の子で、体に似合わないほど大きなカメラを持っている。
「ぼ、僕コリン・クリービーです!ぼ、僕・・・とハリーの大ファンなんです!!」
「「あ・・・ありがとう・・・」」
いきなり写真を撮られて、顔が引きつってしまった。
なんか、ブサイクに撮られていなかったか不審がっていたほど。
"クェーーーーーッ!!"
動物・・ていうか鳥の声が聞こえた。
「フクロウ?」
「でも、郵便の時間には早いわ」
「僕んちのフクロウだよ・・・」
ロンは少し冷や汗をかいていた。
僕達にも、どうしてロンが焦っているのかがわかる。
ロンに似たおっちょこちょいのフクロウが、何もしないまま手紙を運んでくるとは思えない。
"グシャ・・ッ!"
ロンの目の前にあった、大きなスナック入れにぶつかった。
顔に何枚かスナックが飛んできて、ハリーが焦りながら私の顔に付いたスナックを取ってくれた。
「アハハハ!」
「なんだよ、あのフクロウ!」
スリザリンの方からは大きな笑い声が起こって、私もハリーも少しだけ笑ってしまった。
「まったく世話がやけるなぁ・・」
ロンが溜息をつきながら、フクロウの手紙をとる。
すると、フクロウは手紙を取られたと気付いた途端、立ち上がり、
飛んでいった。 羽を8枚ぐらい落として。
「・・・・大変だ!!」