CHAMBER OF SECRETS....13
結構歩いた。
どれだけ長ければいいんだろうか。もう足もクタクタだよ?
もう自分が前に行ってるのか後ろに行ってるのかも分からなくなってきた。
「、なんで此処に?」
「え?あ・・パーシー・・・・」
「此処から先は監督生用の車両だぞ?」
「ごめんなさい・・・ハリーを探してて・・それにフレッドとジョージからも逃げてたから、どのコンパートメントに入れば良いのか分からなくて・・」
「じゃぁ、僕がさっきまで乗っていたコンパートメントに入れば良い」
「え・・ありがとう!」
パーシーは私をジニーと間違えてるんじゃないか? と思った。
手を握って、足元を気にしながら前に進む。
「此処だよ」
「ありが・・・」
言葉がつまった。
ガラス越しのコンパートメントには"クィディッチの今昔"を読んでいるオリバー・ウッド。
気まずさが空気として流れてくる。
空気って灰色に見えるっけ・・?
「ウッド・・悪いんだが、をコンパートメントに入れてやってくれないか?」
「あ・・あぁ別に良いけど」
開いてる席に乗せていた荷物を退けて、少しはたいて席を指差す。
「じゃぁ、後は宜しくなウッド」
「あぁ、頑張って話を聞いて来い」
「ハハッ!あんなので頑張れないって」
パーシーの笑顔をはじめて見たのに感動しながら、ウッドの目の前の席に腰をおろす。
密室のコンパートメント。
これほどまで居心地が悪い所なんてないなぁ・・
「別に警戒しなくても良いって。なんにもしないから。あの双子と違うからね」
愛想笑い・・っぽい笑顔で私に笑顔を見せる。
「う、うん・・・」
「は今年で2年なんだろ? 今年は色々忙しいぞ? 1年の時とはまったく違うほど問題が難しくなるからな・・・。俺なんて全体で328点ほど成績が落ちた」
「それは落ちすぎだって!」
「いや、舐めない方が良いぞ? 応用問題ばっかりで、飛行訓練の授業だけしか維持出来なかった」
「ウッドはクィディッチについては天才だもんね」
「ホグワーツの中では俺が一番点数が良いと思うぞー?」
「残念、ハリーとハーマイオニーが凄いわ! ハリーは100点中の試験で、124点取って、ハーマイオニーは220点取ったんだモノ!」
「俺は428点だ」
「スゴ・・ッ!」
どうやったら100点満点のテストでそれ以上の点がもらえるんだろう・・・?
何か小細工でもしたのか、と疑ってしまうほど。
私なんて、満点しか取ったこと無いのに・・・・
「あと、は可愛いから、他のやつに狙われないようにな」
「え・・?」
「フレッドとジョージも、ロンもリチャードもダッドもの話ばっかりするからなー・・気をつけろよ?」
「わ、私なんか・・・ハリーの方が凄いよ?」
「照れてるじゃん」
・・・・気付かれた。
そりゃ、恥かしいに決まってるじゃん! どうやってみんなの顔を見れば・・?
「まぁ、俺も人の事言えないんだけどな・・・」
「あー・・・」
もー・・ッ! また気まずくなるじゃない!
ただ俯いて、自分の手や爪をイジる。それ以外如何すればいいのか・・・
「「、見ーーーーッつけ!!」」
「キャーーッ!!」
扉が一気に開いて、私の目の前に2つの同じ顔。
逃げ回っていたのに、見つかるとは思わなかった・・。
「、どうして逃げるのさ!」
「僕たちの愛を受け止めてよ!」
「待・・ッ!」
両手は引っ張られるし、怖いし。
「逃げるっていうか、恥かしかったから・・」
「僕たちの愛のこもった告白の途中から逃げるなんて!」
「最後まで聞いてもらうからね!」
「ウッド・・助けて・・・・」
「おい、2人ともが困っているだろ」
「「ウッドは黙ってて!僕たちのに告白中なんだから!」」
「だったら余計に言わすものか!」
私の頭上で口論する3人。
・・・・・逃げちゃ・・ダメ?
なにこの急展開・・(チーン
延ばし過ぎですね、スイマセン(つ△<)