平行線上の2人....03
「なんなのよ、人攫い!」
「ジェーンに何を言われた!?」
「え・・・」
は顔は一気に真っ赤になって、俺への目線をズラす。
「・・・・好きだって・・・言われた」
俯き加減で言ってきて、体中の血が沸騰した。
ジェーンが? を? そんな権利が何処にある?
「断るのか?」
「わかんない・・・そんな事言えないよ・・・・・」
「言えよ! 俺よりもディーンを盗るのかよ!」
「はぁ・・?」
「俺の方がの事好きなのに! 何年を見てきたと思ってるんだよ・・・・!」
「ちょっと待って・・ディーンは・・・・」
「ディーンに盗られるぐらいなら、俺がを盗ってやる・・・が嫌がっても俺の力だったらを襲えるぐらい力はあるんだぞ・・?」
「ちょっと待って!」
は大きな声を出し、俺の服を掴む。
「ディーンに言われたのは、『リドルが私の事を好き』って言ったの。ディーンが告白したわけじゃない・・・」
・・・・・・・は?
「ねぇ、本当なの?」
「あ・・・う・・」
「冗談とか、嘘なら聞かなかったフリをする。無理だろうけど、聞かなかったフリはするよ?」
ココまで来て、引き下がれるわけが無い。
「好きじゃなかったら・・・・マグルと話しなんかするかよ」
「なにそれ・・・好きの一言くれてもいいんじゃない?」
「俺がそんなタイプとでも?」
「女ったらしに見えるから慣れてると思ってた」
「俺は誰も好きになったことねぇよ。」
「私が初めて?」
「・・・・想像にお任せします」
「こういう時に『好きなのはだけ』って言ってよー・・・」
「そんな歯の浮いたセリフなんて言えないって」
俺はの背中を掴んで、自分の方へ引っ張る。
「リドルはどうして好きなの? 私の事・・・・」
「そうだなー・・・」
肩を掴んで、もう片方の手で私の頭を撫でる。
行き成りベタベタされてもねぇー・・・
「別に理由なんてないな。好きになるのに理由なんていらないし、理由をつけて格好良く見せたって利益ないわけだし・・・が良いなって思ったから好きになったのかな?」
ニヤリと笑う顔に、気が緩んだのかドキッとしてしまう。
「私はあるよ?理由・・・」
「なに?」
「リドルじゃないと、嫌だって思ったから。ディーンだったら絶対OKしてないもん。」
「言うねぇー!」
「髪乱れる!!」
頭をグシャグシャなでまくって、髪がボッサボッサになっちゃった。
好きじゃないと、相手につっかかるワケないじゃない。
メロメロ・・・までは行かないだろうけど、好きだから気になるんだもん。
嫌いなら、無視するよ。
私達は平行線。
2本あるから成り立つ。 相手がいなければ、ただの線。
永遠と隣にいて、決して無くならない。
相手がいなくなると、自分の存在が意味がなくなるんだよ?
相手が隣にいるから、私達は前へ進める。
ずっと・・・一緒にいようね?