平行線上の2人....02
「リドル・・・」
「・・・・」
は僕の腕の中にいて、僕に顔を合わさないようにして俯く。
「キスしていいよ?」
「な・・ッ」
「してくれないなら、するよ?」
は俺の目の前顔を近づけて、無理矢理だけど俺の口に唇を合わせる。
濃厚で、食べ物みたいに味があって・・・・
「リドル、起きろよ。授業中だぜ?」
「・・わっ!」
目の前にはジェーンの顔。
そして、周りは臭い薬品の匂い。 吐きそうなほど強烈な匂い。
「お前が授業中に居眠りって珍しいよなー・・いい夢でも見てたわけ?」
「違うッ!」
「小さい声にしろよ、先生に減点されっぞ?」
「良い夢なんか見てない・・・ッ!」
とのキスが良い夢?
ハッ!・・・ふざけんな!
「リドルってなんで、と関わろうとするわけ?」
「別に理由は・・・」
「好きとかじゃなくて?」
「あ、当たり前!」
「へぇー・・・じゃぁ俺にもチャンスがあるって事か」
ジェーンはニコニコして俺を見る。
わけわからん・・・俺に言わなくても良い事を・・・!
「って結構胸デカそうだし・・・恋したら一途っぽいしv」
「はお前なんかに振り向かない」
「やってみなきゃ分からない。俺の口癖って知ってるだろ?」
「や・・やってみれば?」
・
さっきのジェーンの顔が目に焼きついてしょうがない。
目の前にさっき見た顔があるみたいで、目の前の空気にパンチを入れたい気分。
「え・・・冗談でしょ?」
「冗談じゃなくて、ホント。」
「え・・・でも・・・・嘘だよね? ありえない・・・」
「ありえるんだからしょうがない。」
一番聞きたくないジェーンの声との声。
廊下の真ん中で堂々と。
の顔は真っ赤で、唇に手の甲を当てて悩んでいる。
確かに綺麗なんだけど、ジェーンと一緒っていう事に腹が立つ。
「、ちょっと用事がある!!」
「え・・?」
唇に当てていた手を無理矢理引っ張って、ジェーンの元から離す。
「ちょ・・リドル・・・・ッ!!」
「用があるから、ちょっと来いって!」
「まだ話し中ー!」
「いいから、来いって!」
「人攫いーー!!」
「黙れって!」