平行線は、絶対絡むことが無い。常に相手と離れた位置にある。
私達はお互いを認めていない。だけど、何故か相手がいないと寂しさが流れてくる。
本当に、平行線・・・ある意味双子みたいに、隣にいた。
平行線は絶対に交じることが無い。
だけどね・・・・
平行線上の2人....01
「マグルは黙ってろ!」
「あら、その嫌いなマグルに話しかけないでくれます? 私に気があるわけ?」
「あるもんか!」
「じゃぁ話しかけないでもらえますー? っていうか、近くにくんな」
グリフィンドールの私と、スリザリンのリドル。マグルの私と、魔法家のリドル。
磁石みたいに反発していた。 ある意味、ホグワーツの名物になってたりもする。
私達がケンカすれば、またかよって感じに皆が笑う。それがイライラを増やす原因だったりもするけど・・。
「もう、人が喧嘩してる時に後ろでゴチャゴチャしないでくれる?」
「だって面白いんだもん」
「「 ハァ? 」」
「また声そろえたッ!」
腹を抱えて笑う人。 失笑している人。
どっちにしても、笑ってる。・・・腹が立ってしょうがない。
「あんたみたいな、バカにバカ扱いはされたくないわ!」
「俺の何処がバカだと!?」
「一年の時に飛行訓練が怖くて、レナード先生を"父上"って言ったのは何処のどいつだっけ!?」
「あれはタダ間違えただけだ!」
「レナード先生がお父さん似? リドルのお父さんは白髪だったけー?」
相手の弱点は、昔の思い出から出す。 それが、私の攻め方。
「女好きのアレックスに告白されて浮かれていたのは誰だっ!」
「告白されたら本当だって思うでしょ!」
「わかれよ、バカ女!」
最近の事をチクチク言ってくるのが、リドルの攻め方。
「、なんでリドルの一年の時なんか知ってるのよ。アンタ、リドルの存在知ったの2年からって言ってなかった?」
「リドル・・・なんでがアレックスに告白されたの知ってるんだよ」
「2人とも、お互いの事気にしすぎじゃないのー?」
「「 そんな事ないッ! 」」
「また声合わせてる!アッハッハッハ!!」
馬鹿にされた・・・。
「リドルなんかねぇ、男として見れるわけないのー!!」
「ムキになんなよ、」
「リドルずーっとの後を目で追ってるんだから!」
「・・・違・・ッ!」
「へぇー・・リドルってそんな趣味が・・・」
「は美人だからねぇー・・・ リドルとケンカしてる時ってすっごく生き生きしてるし」
「相思相愛なのかも!」
今日のケンカは友達にバカにされたせいで、いつの間にか終わっていて、
少し物足りない間が私達に残っていて、まだ話していたいっていうのが本心だった。