離れたくない.....08
















勇気を出して・・・ そんな簡単に出来ることじゃない。
応援することは簡単だし、言葉で言うのもそりゃーラクだけど、行動するのには時間が掛かる。



前に進もうとして一歩あるいても、もう1つの足が動いてくれない。
前後でゆらゆら揺れてる俺。 バッカみてぇ。
と少しだけ話すだけなのに、なんでこんなに緊張しなきゃなんねぇんだよ。



胸が痛い。
張り裂けちまえ!ってぐらい、心臓が動きまくる。


「なにしてんの?ジョージv」
「うゎっ!」


展開的に、だと思ってた。
でもじゃなくて、と同じぐらいの長さのカツラを被ったロニー坊や。
何時の真に大切なお兄様をイジめるようになったんだい?



「ロニー坊や!」
「言っとくけど、リーがしろっていったからしたんだぜ? クソ爆弾なげるならリーに投げてくれよな。 それと・・・あー・・・フレッドからの伝言。えーと・・・なんだっけ。ちょっとド忘れ・・・・えっと・・」
「伝言?」
「長いし、ダラダラ言うから・・・えーっと・・・あ!」


ロニー坊やはポンと手を叩くと、話し始めた。



「『やっぱりお前に隠し事って無理。 から聞いてたんだ、このコト。シーバー家が支援してくれていて、しかもケビンはの事好きで・・・・は無理矢理・・っていうか政略結婚させられる。 結婚式・・とかはまだ決まってないらしいけど、ジョージには迷惑かけたくないって、自分から離れていったんだ。わかってやってくれよ? がどんだけ辛い思いをしてるか・・・わかってやれるだろ?お前なら。』ってサ。で、シーバー家とか政略結婚とか、どうしちゃったわけ?」



「・・・ロニー坊やには関係ない・・・」
「教えろよ」
「お前には関係ないって!! 俺との問題だ! ただ、を取り返したいだけ・・・間に入ってくんな!邪魔な要素が増えるだけだ!! ・・・その事は他のヤツに言うなよ! たとえハリーでもハーマイオニーでも!」



「わかった・・」






初めてロニー坊やを怒った。 っていうより一方的に怒った。
自分が傷付いていて、他のやつに当たるなんてサ・・・・ロニーよりもガキじゃねぇか、俺!!









































俺は重すぎる脚を引こずりながらも大広間に向かう。
は、久しぶりに女友達と食べていた。



ダントツに可愛くて、ダントツに魅力的で・・・・君を失った僕にはグサリと心を突き刺す。
どうして僕は君を愛したのだろう・・・と疑問にも思ってしまうほど。






・・・ジョージが見てるよ」
「ベタ惚れジョージ王子のご登場?」






このプチかしまし娘ども・・・・人の気も知らないで・・!





、抱きつきに行っちゃえば?」
「恥ずかしがらなくても大丈夫よッ!キャーって騒ぐだけだからv」





これほどに、人が放つ言葉に剣のような鋭さを持っているなんて知らなかった。





「エリー、ジェシカ・・・・私、ジョージと別れたし・・・・・あんなヤツもう好きじゃないし。ジョージの話しださないでくれるかな? あと・・言うの忘れてたけど、私婚約者が出来たの。 今度紹介するね。ケビン・シーバーっていうの」








の言葉のほうが、もっと鋭い剣のようだ。