離れたくない.....12
「ジョージ!!」
「わっ! ココは男子寮だぞ!」
「そんなの百も承知!」
急いでたせいで、前みたいに普通に話せた。
「ジョージ・・・それ、何?」
写真のようなモノを4枚もって、大事そうにしている。
そして、私が気付くと後ろにサッと隠す。
「みして!」
「いや、ムリ」
「ムリじゃない! ジョージは私の彼氏でしょ!?」
「今、彼氏じゃないぜ?」
・・・・・ッ!
忘れてた。ほのぼのした生活の時の自分に戻ってる。戻っちゃいけないのに・・・。
「か、彼氏じゃないけど"友達"でしょ? ね、見して!」
「ムリ」
「ケチンボー!」
私は手首を捕まえようと、暴れて、ふいにジョージの胸板に手が当たる。
力強くて、硬くて、温かくて。
涙が・・・流れた。
「・・・泣いて・・」
「泣いてるわよ!」
ジョージの隣に座る。ベットの軋む音と私の鳴き声が響く。
「私・・・今日、ケビンにヤられるわ」
「え!?」
「脅されたのよ。」
ジョージは私の肩を優しく抱きしめる。ケビンとは全然違う・・・。愛おしいよ・・・。
「はイヤ?」
「絶対にイヤ。ジョージとが良い・・・」
「なら、戻っておいでよ」
「戻って来れない。私の家だけじゃなくって、ウィーズリー家もって言われて・・・・叔父様達に迷惑かけれないよ。それに、ジョージとヨリを戻そうとしても って脅されちゃってサ・・・」
テヘッ って感じに頭をかく。
だけど、その手をジョージが捕まえる。
「ヨリは戻さなくて良い・・・・とキスしたりヤったりするのは、ヨリを戻すのとは違うだろ?」
強引ないいわけ。でも、嬉しいな。
「でも見つかったら?」
「ヨリを戻してないって言い切れば良い。」
「だけど、私、今日・・・・」
「がケビンに染められても、俺が染め返してやる。目を瞑って、俺だと思って」
「ジョージに・・・?ムリだよ・・・ジョージとケビンは全然違・・ッ」
「だから、染め直すって言ってるだろ?」
頭を撫でて、優しく唇にキスをする。
「と・・・ずっとキスしたかった・・・・今度から、隠れて・・・」
「なんか、スリルあるね」
私はジョージとオデコをくっ付けたまま笑った。
ジョージの匂いが体に染み付いてきてる。
心の穢れが綺麗に表れた気がして、息を吸うとちゃんと肺に入る。
当たり前が、感じられて嬉しい。