いとも簡単に 壊してしまいそうなほどに 細くて華奢な腕




その手は僕を掴む




小さなその手は僕の手よりも温かみを持っていて 愛しさを感じた。










大好きだよ。 永遠に―
















  少しだけくせのある髪....04












「もう、何もされてない?」
「うん、何もしてこないよ。ていうか、逃げていってる」
「良かったわね。ジェームズ達、よくやったわ!」

ジェームズの頭をグラグラ揺らしながら撫でるリリー。痛い痛いとは言いながらもジェームズはとても嬉しそうで。



「嬉しそうね?」
「そりゃぁジェームズだから。アイツはリリーの前じゃドMヤローさ」
「ラブラブね。羨ましい・・・」
「羨ましいって・・それじゃあ僕等がラブラブじゃないみたいじゃないか」
「だって・・ほら」

が小さく指差したのを見れば、珍しくリリーがジェームズの顎を掴みながらキスをしている。



「珍しいなぁ、リリーからって」
「そうじゃなくって・・」


の言いたい事は分かってた。だけど、どうしてもから言って欲しい。



「そうじゃなくって 何?」
「・・・・・・・」
「黙ってちゃわかんないよ」
「だって・・」

どうしてこういう時にシャイになっちゃうんだろ。ずるいよ。めっちゃ虐めたくなるし、S心に火をつきそうだし。

リリー達は、恥かしがらずに堂々としたキスをするし、それを見ながらニコニコしているリーマスもちょっと危ない人に見えるし・・・・まぁリーマスぐらいなら見られても別にいいけど。


「可愛すぎだから・・・」

お腹に回している手に力が入る。の頭に顔を当てれば、くせっ毛が鼻の中に入ってきそうでくすぐったい。


「またハネてる」
「ちょ・・舐めないでよ・・」
「髪なんか舐めないさ。襟足の近くを舐めてるだーけ」
「髪じゃん・・っ」
「ちーがーう」


の耳に聞こえているだろうか。僕の唾液がの首を流れ、僕が舐めている音を。まぁ聞こえてるだろうな。モゾモゾしてるし、耳真っ赤だし。


「もぉ・・シリウス・・ちゃんとしてよ?」
「ちゃんとって?」


俺がニヤッと笑っているぐらい分かってるだろう。





「ちゃんとキスしてよ・・」


俺の腕の中でくるっと周り、からしては高い位置にある俺の顔を掴みながら言う。

恥かしそうに頬を染め、子犬みたいな哀しい目をして、唇は少し隙間をあけてて。
あー可愛すぎ!!



「止められねーよ?」

覆いかぶさるようにキスをした。
の頭を掴んで、息が苦しそうでも離れてやらない。


「ん・・・っあ・・・ん」


少しの吐息が耳から離れない。ココが廊下でよかったよ。ベットだったら最後までしてる。


本当は誰にも聞かせたくないけど、今は我慢なんて出来ない。
愛しくて、キスだけでも何時間だってしてやりたい。



唯一  だけに 忠誠を誓うよ

何があろうとも護り抜く。



永久に誓ってやろーじゃん




だから

捨てんなよ?







「・・ゃ・・・ッ!」





「わーお。やるなぁシリウス」
「ほんとねぇ・・・キス下手そうなのに」
で練習したんじゃない? キスのし過ぎで口腫れたって自慢してきたしね」
も色っぽーい」


その言葉を聞いた途端、は物凄い速さで俺から離れた。




「別に俺たちは気にしなくていーぜ?」
「そうだよ。続きしな?」
「遠慮しなくていいのよ?」


地べたに座ったり、壁に寄り添いながら見ている。



「恥かしがるなって。キスは遠慮するもんじゃねぇぞ?」
「だって、見られてる・・」
「見せつけるんだって」
「でも・・」
「続きしよーぜ?」


「・・・・・・・・・・・無理ッ!!!!」



そそくさと俺から離れて、リリーの背中に隠れる。
その様子を見ていたジェームズは「逃げられてやんの!」ってケラケラ笑うし、リーマスはクスクス笑いだす。


「おいおい、恋人同士はどこでもキス出来るのが特権みたいなもんだろ?」
「どこの定義よ・・」
「俺、我慢できない方なんだけど」
「・・・・・リリー助けて」
「こういう時は・・・逃げるのよ!」


リリーは私の手を握って、一目散に走り出す。ジェームズもリーマスも続いて、笑いながら走り出す。




「あ!!! ・・待てって!!」


シリウスの目が本気すぎて、すっごい身の危険を感じる。



「あ・・ずるい!! シリウス、犬に変身しようとしてる!!」
「こういう時は・・・"ナットー煙"!」

シリウスの方向に投げ、地面に落ちる前に爆発をする。




「・・・・げほげほげほ!!!! てめ・・・ジェームズ!! おぇ・・・ごほごほ!!」
「アハハハハ!!!! 性欲抑えるのには丁度良いだろ? シリウス!!! じゃ、逃げるぞ!」


また、ジェームズの笑い声が響く。


「ごめんね、シリウス! でも、逃げさしてらうね!」
「ゴホゴホゴホ!! 待・・ッ・・・・げほ!!」

「アッハハハハハハ!! やっべ、笑いが止まんねー!!」


























いや、どんな終わりだよ的なー・・・・。
でも、リーマスの見ながらクスッと笑っている姿が安易に想像出来て・・・
やっぱりリーマスはニッコリ腹黒が一番!(そこか

多分この後、ヒロインちゃん捕まって公開プレイでもさせられそうですね。
それはそれで萌えますが(ヲイ



この相互記念ドリを捧げます!!
末永く宜しくお願いします♪


 管理人、亜依