もっと私が素直だったら


こんなにも君を傷つけることなんてなかったのかな





だけど


そんな君を困らせるあたしさえも


君は愛しいと言うから笑ってしまったの





ねぇ あたしも心から言えるよ


君の良い所、悪い所、全部ぜんぶ大好きだって


この命いっぱいに 君を愛せるって





















  少しだけくせのある髪....03






















日に日に微妙な傷が増えていく。僕が気付かない訳が無くって、何度もに聞いてみた。
でも、椅子にぶつけたとか、転んだとか。決して人のせいにはしなかった。



「また増えてるね」
「あぁ。昨日・・あー・・・・まぁそういう事をした時も、見たんだけど・・・・脚とか腕にケガが多かった」
「してる事はしてんのな」

リリーは小さく笑って、ジェームズたちはケラケラ笑う。



「まぁ、誰がしてるかっていうのは分かってるんだけどね」
「アマベル達だろ?」
「まぁー分かりやすいよな」

「シリウス? 何の話をしてるの?」


は教科書を手に持ちながら、首をかしげている。

、大事な話がある。まぁ座れって」


は真横に座ろうとしたのに、の手を引っ張り自分の足と足の間に座らせた。身長差があるせいで、の頭が胸ぐらいで視界の広さに少し驚いた。



「話って?」
、もう強がるなよ・・・ どうかんがえてもアマベル達にやられたんだろ?」
「・・・・・・・」
「見てたらわかるんだよ。しかもだけがスリザリン生だから、寮内の事まで守ってあげられねぇんだよ」
「そうよ? 嫉妬か苛立ちかわかんないけど・・・そういう事はちゃんとしなきゃ」
「まずは・・どういう事をされたかって事を教えてくれよ」


は喋ろうとしない。

「なぁ、守らせろよ」



抱きしめながらいうシリウス。
を見つめる、ジェームズ達。

シリウスの抱きしめる手は、きつく暖かい。ジェームズ達は真剣な目なのに少し泣きそうな顔をしていて。

涙が溢れた。



前に倒れながら泣いた。

頭を撫でるシリウスの手が温かい。
リリーが抱きつきながら耳元で「大丈夫」っていう言葉の大きさに感動する。




泣きながら小さな声で、リリーに伝えた。
その後は、シリウスに抱きしめられながら泣き止むまでずっといた。





「最低ね、精神的にも肉体的にも傷付けるなんて」
「こりゃ、俺たちも反撃しなきゃな」
「減点されない、最高の方法で」


俺とジェームズはハイタッチをして、気合を高める。俺たち流のやり方で。

























「ほんっと、気に入らない!!」
「スリザリン生のくせにグリフィンドール生と付き合うなんて! 恥よ恥!」
「レギュラスはスリザリンなのに、あいつはグリフィンドール!! 穢れてるわ!!」

廊下を堂々と歩き、うざったらしい暴言を響き渡るように言う。



「シリウス・・・・」
「心配すんなって。な? 俺たちに失敗はないから」

はリリーの腕の中でまだ涙目で、リーマスはの頭を撫でる。

「んじゃ、行って来る!」





「本当に・・・殴りたいけど、殴ったら私たちが減点されるし」
「やっぱり精神的にが一番よ。泣きそうな顔って私好きなの」
「アハハ! わかる! の顔って不幸が似合いそうな顔だからね。」
「不幸顔!! それ正解だわ!」


「・・・・・ほー。そんなに悪口がお好きかい?」
「悪いけど、俺たちは悪口よりこの悪戯が好きなんだよね」
「「 お相手してくれるかな? 」」



アマベル達は少し戸惑ったような顔をしたが、途中から だから? という顔をしてくる。




「何が悪いの? 私が何を言おうとも自由よね?」
「そうよ。表現の自由だわ」

を傷付けんなっつってんだよ」
「傷付ける? そりゃ悪口が聞こえてたらね。それだけでしょう?」






アマベル達の言い訳にもならないような言葉たちで、攻める。


・・・聞かない方が良いわ」
「大丈夫、シリウス達がどうにかしてくれるよ」




 " ド ガ ン "

「「 ・・・きゃーーーーーーーッ!!!!!!!! 」」


まだ、話をしているのに、あっちからデカイ爆発音と悲鳴。
思わずビクついて、リーマスの服の袖を握る。






「アッハハハハハハ!!!!」
「なんだよ、あいつらの顔!!」
「写真に撮れてないのが残念だ!」


遠くから、必死に笑い声を止めようとしながら歩いてくる二人。


「やべ・・・・笑い・・とま・・アハハハハ!!!」
、やってきたぜ? あ、リーマス! に触るなよ」

シリウスは走って近付いてきて、私とリーマスを遠ざける。


「違うの・・・ビックリしたからリーマスを掴んじゃっただけで・・」
「それでもリーマスは触っちゃダメなのー」

「まぁまぁ・・。で、どんあ事をしてきたんだい?」


「"羞恥爆弾"さ。怪我もさせない。髪もチリチリにさせない。服だけが焼けて、アマベルはお尻丸出し! イーナは背中丸出し♪」
「これからもするなら、次は全裸だぜ? って俺らが言ってんのに、そそくさと逃げやがった」
「まぁ、これぐらいしたら、もーしないと思うぜ?」


「ありがとう・・シリウス・・・・ジェームズもごめんね?」
「いいって。俺は笑いたかっただけだし」



ポンポンと頭を撫でて、ニシシと笑うジェームズ。


「だから、触るなっつーの!」






















終わりかと思ったらの、続編。
次でファイナルです。 そして、ラブラブにしてやろうと企み中ですが出来るかな?(流汗

頑張りますヽ(>▽<)ノ!!



 亜依