「独りは嫌」と泣きながら言った君の言葉が痛いほどわかってしまったから
代わりなんかないよ、お前は、俺にとっては大切な恋人さ
幸せ?
とか、馬鹿なことを言うな。俺にとっての幸せは君なんだから。
そんな想い、ずっとずっと留めておかずに、俺の胸に飛び込んで来て欲しい。
悲しいなら泣いて、辛いなら叫んで、楽しいなら笑って、幸せなら、微笑んで。
少しだけくせのある髪....02
「シリウスって、と付き合ってるの??」
"ブーーッ!!"
リリーの突然の言葉に、飲みかけていたココアを噴出した。
「な・・・っ・・」
「だって、昨日手繋いでたの見たわよ? のあんな色っぽい顔だの初めて見たわ」
「マジかよ、シリウス!!」
離れた所でチェスをしていたジェームズやら、読書をしていたリーマスまで近付いてきた。
「お前がスリザリン生と付き合うなんてなぁ!」
「どういう手を使ったんだい?」
めっちゃ近付いてきて、ジェームズの食べているチョコバーが顔に当たりそうなほど。
「なんで言ってくれなかったのさ?」
「どこまでしたの?」
「ってSっぽいけど実際はどう?」
「告白したのはどっちさ?」
「あーもーうるさいな!!! こういう風に集って来るからだよ!! 恋愛の細かいことなんて話したくないんだよ!!」
「俺は話してるじゃないか。リリーはベットの上では恥かしがり屋のシャイガールさ!」
「黙れ、ジェームズ!!」
スリッパでジェームズの頭を殴るリリー。
「お前ら声がでかい分、広まるじゃねぇか!」
「広めるも何も、に手を出す奴が減っていいじゃないか! でさ、何処までいったんだよ?」
男ってバカなもんで、話したくないことでも自慢したくって、言ってしまう。
それで、もし周りの男子が「おぉー」とか一言でも言ったら調子に乗って、また言う。
リリーとジェームズの対抗って意味なのかな。
ジェームズが言って来たら、その分言ってしまう。
ばかだなー俺。
次の日、が大広間で友達とご飯を食べていた。
横顔もとっても可愛くて、耳に髪を掻ければ昨日つけたキスマークがちょっと見える。
「ー!! おっはよ!」
突然に呼びかけたのはジェームズだった。の背中をポンっと叩いて。
「ごほ・・・ッ・・・ごほ!」
も驚いていたけど、それよりも他のスリザリン生のほうが驚いていた。
「って・・・ジェームズと付き合ってるの?」
「ジェームズ・ポッターと・・・・?」
そう噂をしはじめるスリザリン生。
「違うっての。俺はリリーだけだからー。シリウスだよ。なっ!!」
そういって俺の腕を引っ張り、ジェームズの真横に連れてこさされた。
「シリウス・ブラックと?」
「そう! だから男共ー! に手出すなよ?」
は後ろを向きながら、驚いたっていうより悲しい顔をしていた。
「あーごめん。昨日リリーに見られてて問い詰められてさ・・・・」
「そう」
「本当、ごめんな?」
「隠してたことは悪いけど、どうせバレるんだし、しょうがないわよ」
そう言っては、立っている俺の手を握った。
「シリウス・ブラックとしか付き合えないって可哀想よね」
そういうスリザリン生のセリフにがビクついたのが分かった。
「おいおい、シリウスの彼女に暴言かーい? それ以上いったら、俺たちの悪戯の標的だぜ?」
ウインクをしながら、その子に言う。
「なぁ、シリウス。新種の爆弾考えようか」
「そうだな、ジェームズ。何処かのバカみたいに、変なところにハゲを作って、お尻丸出しにさせるほどの爆弾を作ろうか」
「ダメに決まってるでしょ、2人とも! ねぇ、。今日の昼ご飯一緒にご飯食べましょう?」
「あ・・・うん・・・良いわよ」
「じゃぁ暴れ柳の近くの草原で会いましょう? 昼食はジェームズ達に調達してもらって、ピクニックみたいに」
「楽しそうね」
「きっと楽しくなるわよ」
はそのまま笑い出した。
でも、暗い闇は君の中で生まれ始めた事は僕には気付いてた。
「・・・・痛・・ッ・・」
「ん? なんか言った?」
「・・・え? 別に何も言ってないけど・・・」
「そう、ならいいけど」
はなにも無いと言ったから、俺はそのままを信じた。
だけど、やっぱりそれは嘘だった。
のスネを、目の前の女子が蹴っていたのを、まだ僕は知らなかった。
「ごめんな、待たしちゃって」
「ううん、暇だったし早めに来ただけだから、大丈夫。リリー達は?」
「リリー達は食料調達しに行ったよ。お前は先行けって言われてさ」
「優しいのね」
クスクスと笑う。
ピクニックをするのには、少し天気は悪い。
ちょっと残念なのはジェームズ達がいるけど、一緒にご飯を食べれるって事。
「ねぇ、見て!! 鳥が暴れ柳に止まってる!! 珍しい・・・」
そういう後ろ姿に、僕は思いっきり抱きついた。
「ぅあ・・・危ない・・・ッ!!」
「ちびすぎ・・・」
「シリウスがでか過ぎなのー」
「伸びないでね?」
「もうこの年では伸びないと想うけど・・」
「ちびすぎて良い感じ」
「褒めてんのか、わかんないし」
「褒めてるよ」
「ねぇ、シリウスは私といて幸せ?」
「幸せだよ」
「悪戯と私ならどっちが大切?」
初めて聞いた、の我侭だったのかもしれない。
「が大切じゃなかったら、こんな事しないよ」
俺の抱き締めてる手を、が掴んだ。
筋肉質で、日焼けしまくった俺の腕。
華奢で細くて、日焼けをしらないような の腕。
「「「 見ぃーちゃった!!! 」」」
「わっ!!!」
遠くからデカイ声で3人が叫ぶ。
「お前等・・・・見るなって」
「見えちゃうもんはしょうがないわよ」
「それに待ち合わせ場所でイチャつかれてたら、見るなって無理な話さ」
私から手を離し、ジェームズ達に文句をいう。
その姿を、私はどれだけ見つめていたっけ。
そのグループの中に入りたかったけど入れなかったもどかしさが、今はない。
「バカみたいでしょ?」
私の隣に来たリリー。
「バカみたいだけど、頬えましくなっちゃうわよね」
「うん。こっちが笑ってきちゃうもん」
「・・・・・・・・・あら? スネ怪我したの?」
「・・ああ、これ? 談話室の椅子でスネぶつけちゃって、内出血しちゃっただけよ」
そういいながら、は靴下で内出血の痕を隠そうと、靴下をぎゅっとあげた。
短いけど、終わっちゃえ!
微笑ましいだろうな・・・・
ジェームズとシリウスが騒いでて、ジェームズがリーマスの肩に手を回してて
それを見ながら微笑むリリー。
めっちゃ見たいわ、生で(ウハ
感想お待ちしております。 亜依