Give it back! That's mine.
「んー・・暇だねぇー」
本当は宿題が溜まっているんだけど、やる気がないっていうか、やりたくない。
別の事がしたいのに、それが見つからない。
やってらんない。
「・・早く終わらした方がいいよ? 明日の朝一提出なんだし」
「面倒くさい・・・・」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ」
「ハリーはなんでそんなに真剣なのよ。ハーマイオニーみたいに勉強ばっか」
「は頭がいいからだよ・・・」
ハリーは少し溜息気味で言ってくる。
「は落第にならないけど、僕の成績だったら危ないんだ。魔法薬学が特にね」
「あんなもん、授業を適当に聞いてたら良いのに・・・」
「そりゃ、がスネイプのお気に入りだからだろ?」
ハリーは少し眉を潜めて言ってくる。
「しょーがない・・・・見して、ハリーが悩んでる問題」
ハリーの手元の教科書を引っ張って、問題を見る。
・・・・魔法薬学が特に って言ってるくせに、コレ魔法史じゃん・・・
「"1027年、魔法学校が急激に増えた。理由を"マグル"、"ライル・シウィナー"を使って羊皮紙一枚で述べよ" ・・・・前の授業聞いてた?」
「その時はロンと話しまくってた」
「はぁ・・・」
これについては、私が教えるよりも、専門本を持ってくるべきだよねぇー・・・
「ちょっとまってて、本取ってくるから」
「ありがと」
ハリーは私の頭をポンッと叩いて、頬にチュッとキスをする。
ちょっと・・・じゃないけど、嬉しい。
「え・・っと・・・あれ? 何処にあるんだっけ?」
ココにある本は、題名が分かりづらい。普通に書いておけばいいものを、なぜココまでアレンジするのか分からない。
っていうか、汚い筆記体もあって・・・・何処を探せばいいわけ?
"バコッ"
「イタッ!」
「何を探してるんだ?」
本を持ったドラコが私を見下ろす。
いや、私の背が低いせいなんだけどね。
痛かったのも、その分厚い本で叩かれたからだろう。 クソぅ・・・
「魔法史・・・できれば1027年について調べられるの」
「あぁ、ならアソコ」
ドラコが指を指した所は、結構高い。
取れるわけなーいじゃーーんv
「取ってv」
「イヤ」
ち・・使えん。
「もぅ・・・」
私は近くにある小さな椅子お引っ張って、本の真下の位置に行き、本を取るために椅子に立つ。
ぴょんぴょん飛んでみても、届かない。
ドラコの奴、その姿を見てクスクス笑う。
取ってくれたっていいのにねー。さすが非常スリザリン。
何度もジャンプしたせいで、椅子がグラグラし、足元が狂う。
"グラッ"
「きゃ・・・ッ!」
バランスが悪くなって、後ろへ倒れそうになる。
でも、地面に落ちることは無く、代わりにドラコに後ろから抱きしめられている姿になる。
「ありがと・・・」
「大丈夫か?」
「なんとか・・・・、ごめんね」
「いや、別に」
その時、目の前に引っ張られた。
「返して、僕のだ」
胸元に押し付けられて、誰かわからなかったけど、ハリーだ。
こんな事いうのはハリーしかいない。
「ハリー違うの、私が椅子から落ちそうになったのを助けてくれただけなの・・ッ!」
「でも、に触った。は僕のだ」
ドラコはハリーが出てきたせいで一気に顔が険しくなり、すぐさま立ち去った。
ドラコは悪くないのに・・・・
「ハリー・・・ドラコは助けてくれただけだよ?」
「に触った」
「ハーマイオニーとか、ロンだって私の事触るじゃない」
「2人はを盗らない。だけどドラコはの事好きだから・・・・」
噂で、ドラコは私の事が好き っていうのは何回も聞いた。
それは嘘なだけで・・・・
「ハリー・・・離してもらって良い?」
「ヤダ」
「私はハリーのモノじゃないーーッ!」
「僕の物だよ」
それから30分ほど離してくれなかった。私が歩けば、歩きながら抱きついている。
重いなぁ・・・・
甘い展開にならないΣ(>▽<;)
っていうか、しなかっただけなんだけどね。 なんちゅーか・・・無理だった(?
感想まってまーす(* ̄∇ ̄)ノ