僕らの姫はちょい頑固....02









「「エイミー!」」
「わっ!・・・脅かさないでよ・・・・」
に2週間ぐらい前に雑誌貸してたんだろ?」
「その雑誌貸して!」
「雑誌?・・・あぁ、クリスマス特集のやつね。丁度今持ってるわ、はいコレ」




エイミーの鞄から出されたものは、表紙に男と女が手を繋いで歩いている写真で、
彼方此方に『最高のデートスポット!』だの『彼氏が喜ぶ最高のプレゼント』って書かれていた。




「それ、さっき久しぶりに読もうと思って鞄に入れておいたんだけど、が色々書き込んでいるのを見たら、こっちが恥ずかしくなってきちゃってさ。捨てようと思ってたところだから、二人にあげる。いらなかったらにでも押し付けておいてくれる?」
「「 オーケー 」」



僕等はエイミーに渡された雑誌を開いた。



「うわ・・・」
「ドッグイヤーしすぎ・・」
「それに色々書き込んでるし・・・・」



他人の雑誌って事忘れてたんだろうな、と思う。



「あ、見てみろよココ!」
「"恋人とのクリスマス特集"・・・これが?」
「見てみろよ、このページ一番が書き込んでる」



ジョージの言う通り、このページは元々は赤と白がほとんどなのに、羽ペンのせいで、黒々としている所が多々ある。



"ジョージとフレッドと・・・・ずっと一緒にいれれば一番嬉しいのにな"


"うーん・・・・欲しいもの・・・2人が欲しがる物・・"


"高いものはいらないなー"


"私と2人がとっても嬉しい事・・・"



 一番端にある文字は一本の線で消されていた。












"初めてするとか・・・・一番思い出にもなるし"












僕らの顔から湯気が出たのが分かる。
絶対、周りにもボンッ!という音は聞こえただろう。



がこんな事書くなんて!」
「僕らが喜ぶし、ユリも喜ぶ事だって?」
「なら、僕らをにあげて、を僕らにくれればナイスじゃないか!!」



フレッドはその雑誌を小さくししポケットに詰め込んで、の元へ走った。






ーーー!!」
「愛してるよーーー!!」
「な、なにっ!?」



飛びつかれて驚きすぎたのか、持っている教科書を2mぐらい先にまで吹っ飛んでいた。



の欲しいもの分かった!」
「雑誌に書いてあったよ?」
「み、みたの!?」
「あぁ、見たさ。エイミーが雑誌をくれた」
「あれは・・・冗談で・・・!」
「大きく書いて、目立つように横線をしてるのに?」


「「 思い出に残るクリスマスにしようじゃないかッ! 」」
「きゃーーーッ!!」




無理矢理持ち上げられて、2人のベットまで連れて行かれた。
そこから三人が何をしたのかは、3人だけしか知らない。