僕は君に騙された。

君には僕以外にも別に好きな人がいた。

それに気付いた僕は君を問い詰めたけど、君は謝るそぶりさえも無かった。




だけど、僕にはを攻めたり出来なかった。

こんなにも裏切られているのに、君が好きだから。











  I know you'd fool me again










「ロン、大丈夫?」
「アイツの事なんて忘れちゃいなよ。美人だけどさ・・・性格最悪だし!」
「ハリーの言う通りよ!なんであの子がグリフィンドールなのかが解らないわ!スリザリン生みたいじゃない!」



僕たちの目線の先には、が女の子や男の子に囲まれながら食事をしている。
サラサラの髪でキラキラ光っていて、僕の目をそこから動かせまいとする。



「ロン、ロン!」
「またを見てる・・・吹っ切れようと思ってんのか?」
「思ってるよ!」

「・・・・だったらコッチを見ろよ」



ハリーは僕の顔を一気に引っ張って、ハリーたちの方へ向かせる。



「ロン、アナタは被害者なのよ? ロン以外の男の子と6人ぐらい付き合ってて、問い詰められても謝らない・・・・許して良いの!?」
「バレそうになった時は、ロンとか他の相手をベットに連れて行ってごまかしたり・・・・」
「諦めなさいよ」



僕だってそう思ってるさ。忘れたいなんて、何百回も思った。
だけど、忘れることなんで出来やしない。

君の笑顔が頭にこびりついて、取り除こうとしても、また出てくるんだ。



、そういえばウィーズリーと別れたんだって?」
「えぇ」
「なんでウィーズリーなんかと付き合ってたの? なら双子の方が似合ってると思うけど・・・」

「んー・・・結構顔が好きだったし、それに優しいところが好きだったかな?」



"だった"って言われているのに、一気に顔が赤くなる。



「あの顔が?」
「ブツブツじゃないの」
「あら、あの雀斑がキュートじゃない。私はすっごい気に入ってたけど?」



顔が爆発するんじゃないかと思った。
ハリーとハーマイオニーは唖然と僕を見ているけど、そんなの気にしてられない。



「へぇ・・・じゃぁ何で別れたの?」
「夜の生活を拒んで来たからイヤになったの。私、激しくないとつまらない人だから」



その時、が僕の方をチラリとみて、パチッとウインクしてきた。

可愛すぎて、目を離せない。
僕の位置から見えるうなじ、嫌らしい手付き。


それがとっても愛おしい。



「ロン、カムバック!」
「騙されちゃダメだ!」
「また騙されてもいい訳?!」
「騙されたいよ・・・・」



ハリー達の呆れた顔と呆れた声。
大袈裟だけど、大きな声も小さく聞こえるほど、僕には君しか見えていないのだろう。






もし君がまた、僕に笑顔を向けたら、解っていながらも騙されるだろう。

君を抱きしめられるなら、何度でも騙されるだろう。

愛してるといわれたら、僕の思考は君の事しか考えなくなるだろう。




大好きな君。

騙して。


僕を

君の嘘の中へ溶け込ませて欲しい。

また、キスが出来るなら・・・