好きです。
本当に好きです。
僕の好きな人が先輩なだけで、好きな気持ちは変わりません。
Eternal love.
僕には好きな人がいる。同じスリザリンの先輩の。
皆は、スリザリンに入ったのがおかしいと言っている。非常さもない、嫌味も言わない、ホグワーツのお姫様と言ってもおかしくない。
てか言ってる人は結構いる。姫だの、姫様だの、姫など。僕は姫なんてつけない。はだ。それに、僕だけの姫でいて欲しい。年下が言う事じゃないけど。
「先輩!」
「ん?どうしたの?ドラコ」
は振り返りながら、僕を見てくる。シャンプーのCMみたいに、髪がサラサラと靡いている。
「あ、あの、薬草学教えてください!!先輩、得意って聞いたんで」
「全然良いわよ。でも〜・・・」
「?」
「何人か教える人がいるんだけど、それでもいい?」
しまった・・・。がモテていると言う事を忘れていた。他にも下心がある人がいたなんて・・。
「全然いいです!」
「じゃぁ、今日図書館にいるから、来たら教えてあげるよ♪私、薬草学以外にも結構得意なのあるから、なんでも聞いて。じゃぁ私、もう行くね」
はニッコリ笑って僕の前から去っていった。が通るだけで、周りはざわついたり、チラチラを見たりしている。
僕はちょっと溜息をついて、すぐさま図書館に言った。が来るのを逸早く気付きたい。
図書館に逸早く行ったつもりだった。だけど、僕よりももう3人ぐらい来ていて、の到着を待っていた。
ガチャッ
図書館の扉が開いた。すぐさま見てみるとは教科書と筆箱を持って入ってきた。少し暗かった図書館も、が入ってきてすぐ、ロウソクが100本火が付いたんじゃないかってぐらい、明るくなった。
「遅くなってごめんなさい。ちょっとハリーと話してて」
の後ろには、あの憎ったらしいハリー・ポッターがニヤニヤしながら歩いてきた。あのニヤニヤした顔が凄くムカつく。
「わからない所があったら私に言ってね。教えれるだけ教えるから♪じゃぁハリー、行きましょ?」
ポッターは「うん」と頷いて、の後を付いていった。なんなんだ、ポッターの奴。はポッターと一緒に、飛行訓練に関係する本が置いてあるところに向かった。
「なんか今日の姫の様子変じゃね?なんか照れてるって言うか・・・」
「お前もそう思った?俺も思った!なんか・・・様子が変」
周りの人が、ゴチャゴチャ五月蝿いせいで、勉強が手に付かなかった。丁度良いと思って、が向かったところへ行った。を探しながら、徐々に前へを進んだ。
「どこだろ・・・・」
が見つからなかったので、少しイラだちながら、前へ進んだ。
「・・・・んっ・・」
聞きなれないの声が聞こえた。少し小走りで声のするほうへ行くと、とポッターがキスをしていた。ポッターがの両手を掴み、本棚にを押し付けていて・・・・。
「ポッター!!」
僕が大声を出すと、とポッターは驚いてバッと離れた。
「なにしてるんだ、ポッター!!」
「なにって、キスだろ?わかんなかったわけ?」
「わかるから聞いてるんだ!!」
「僕の彼女とキスしちゃいけないわけ?
・・・・僕の彼女?が?
「僕がさっき告白したらOKして貰ったんだ。なにか文句でも?」
ポッターが誇らしげに、上から目線で言って来るので、余計に胸がチクチク痛み始めた。
「変な所見せちゃってごめんなさい・・・ドラコ・・・・。私、彼氏とか出来たことないから、ハリーが告白してきて、つい・・・OKしちゃって・・・・で、でも今はハリーの事大好きよ?」
が照れたように言ってきて、ハリーは途轍もなく嬉しそうだった。
「ありがと、」
ポッターはのオデコにチュッとキスをした。
「ドラコ・・ごめんなさい!」
「じゃぁね、ドラコ」
ポッターはの手を掴み、図書館から出て行った。
いっそ舌を噛んで死んでやろうかって思うぐらいショックだった。よりによってポッターなんて・・・・僕は目の前が真っ暗になったのがわかった。
早く告白すればよかった。は彼氏欲しさにOKしたらしい。だったら僕が告白してもOKしたのだろうか・・・・?一生の後悔ってこの事だな っと実感した。