ヒト、ときどきイヌ....01
「ゲホ・・・オホッ・・ウッ・・!」
煙突を掃除するのを忘れてしまった。
だから、が誇りまみれになっている。
「大丈夫?」
「うわー・・汚ッ!」
汚れまみれの私に向かって、そう言ってくる。
ありえないほどイラッときた。
「掃除しててって言ったでしょ!」
「研究に専念してたんだよ」
「研究!? 私と研究ドッチが大切なの!?」
部屋の中にゴミを入れるわけにはいかないので、暖炉の中で埃をはらう。
「もう・・・シャンプーとかガッチリしてきたのに・・お風呂貸して!こんな汚い格好のままなんて嫌だもの」
「オッケー」
2人がWWWで住み込みで働いてるおかげで、2人は自由に魔法が使える。
だから、私の周りに小さな膜を作って、少し浮いたままお風呂場に連れて行かれた。
「覗かないでよ?」
「「大丈夫!」」
「・・・・」
信用出来ない。
だけど、別に見られても驚くだけで恥かしくない。
泥や埃が付いた服を一枚ずつ脱ぐ。
荷物も持っていたお陰で、着替えの服はあるし。
・・・・・・・・
「・・覗くなッ!」
" ガンッ ガンッ "
扉に向かってバンッと手を叩く。
顔をくっつけていたせいで、2人の顔にバシッとブツかったみたい。
ナイス、自分!
急いで服を脱いで、お風呂に入り、すぐさまシャワーを浴びる。
足元から汚い泥色のお湯が流れてく。
なんで自分達の部屋とかお店は綺麗にしてるのに、煙突だけは汚いのよ・・・
イジメかッ!!
"・・・ガンガラガッシャーーーンッ"
人がシャンプーをして好い気になっていたのに、
金属などがブツかって落ちるような音。 どうせ、2人が落としたりしたんだろうな。
暢気にまたシャンプーや体を洗ったりとしていたのに、
2人の声がまったく聞こえない。
ケンカ声とか、片付けようとしている声とか・・・
少し気になってきたので、すぐさま流して外に出た。
着替えるのも時間がかかるので、バスタオルを体に巻いて。
「フレッドー・・? ジョージ・・?」
扉をうっすら開けると、二人が研究で使っている鍋やらビーカーのようなモノが散らばっている。
「もー! これじゃ着替えても出れないじゃない!」
破片が落ちてないところを選びながら移動する。
移動し難いったらありゃしないッ!
「フレッド!ジョージ! 早くこれ片付けなさいよー!」
声を出しても返事が聞こえない。
なによ!
バカバカしい・・・お風呂に戻っちゃおっと。
後ろを振り向いて、お風呂に戻ろうとすると目の前に2匹のイヌがいた。
・・・・・・もしかして?
もう皆さんはどうなるか分かってますよね。
ていうか、題名を見たら分かるよな( ̄▽ ̄)<バレバレ