私とダンで1。


私からダンを無くすと、なにも残らない。



それほど、ダンの事が大事なんです・・・。













  Calculation












「ダン、誕生日おめでとう」
「ありがとう」


本当は私がダンの家に行くべきだったのに、
2日前から風邪を引いてしまい忙しいダンがわざわざ休暇を取ってまで、お見舞いに来てくれた。



「ごめんね、体調管理してたつもりなんだけど・・・・風邪引いちゃって」
「しょうがないよ。しかもその風邪ってルパートからうつったと思うし」
「ルパート?」
「2日前にルパートに会った時、ケィと同じ症状の風邪引いてたから・・・ルパート菌を付けたまんまエッチしたからじゃない?」
「ルパート菌って・・」


さらっと"エッチ"なんていわないでよ。
あの時、ダンの家でダンの家族がいる時にしちゃったからハラハラしてたのにッ!!



「ダン・・・ずっと近くにいたらうつっちゃうよ?」
「ケィの風邪が治るならうつったって構わないよ」


ベットで寝ている私の頭をポンポンッと叩いて、頬を少しだけ触ってくる。
熱で熱い私にとって、ひんやりとしたダンの手は心地良い。



「じゃぁ、ご飯作るね」
「無理しなくて良いよ・・? 私、コンビニのご飯でも良いし」
「僕だって病人食ぐらい作れるよ。任せて」


ダンはニコッとしながら、歩く。
本当は、料理なんてスクランブルエッグぐらいしか作れないのに、頑張ってくれてる。

恋人がダンで良かった ってシミジミと思っちゃうナ。



私が住んでるマンションなんだけど、そこまで広くない。
なんてったって、今寝ている位置から台所が丸見え って感じなほど。
でも、ココに住んでよかったーーッ!! 他の人が見たこと無いであろうダンの調理姿!!

ケータイが近くにあったら写真に撮るのに・・・。




「出来たよ」
「早・・ッ」


食べ物を落とさないようにゆっくりと歩いて、近くの小さなテーブルに料理を置く。
そして、寝ている私をゆっくりと持ち上げる。 重くて、ごめんね・・ッ!!



「上手かは自信ないけど・・・」


ダンが出した料理は、フィッシュアンドチップス。

イギリスの定番料理ではあるが、病人食・・っとは胸を張っていえるものではない。
どっちかっていうと、友達同士でワイワイ騒ぎながら摘むだ方があってる。


「フィッシュアンドチップス?」
「これなら前手伝って覚えてるから」
「そうなんだぁ・・・ありがとう」



油モノばっかりで、少しだけ辛いけどダンが作ってくれたから少しでも多く食べたい。


「あ・・美味しい・・・・ 本当にダンが作ったー? オバサンが作ったのを隠し持ってたんじゃないのー?」
「母さんがそんなに気が利くわけ無いだろう?」
「気が利く人だと思うけどなぁ・・」


ダンのちょっとムッとした顔がとっても可愛い。
これが普段だったら抱きついちゃうんだけど、今は食事中。
少しは我慢しないとね・・。




「あー・・もう食べられない・・・・ごめんね、全部食べられなくて」
「良いよ。無理しなくても。冷蔵庫に入れとくから、食べたくなったらチンして食べてよ」
「えぇ」


ダンはサランラップをして、冷蔵庫の中に入れた。
明日の朝にでも食べようかな。



「ケィ、唇ギトギト・・」
「嘘・・ッ」



思わず、寝間着で拭こうとする手をダンはガシッと掴んで、私を見る。
驚いて目線を外せない私にダンの口が重なった。



「ん・・・ッ・・」


フレンチキッスでも、ディープキスでも無い。
唇の周りの油を吸ったり舐めたり。

ちょっと恥かしいかも。 ていうか、すっごい恥かしい。



「よし、取れた!!」
「ティッシュを渡してくれれば良いのに・・・・」
「ティッシュが唇に触れるって思ったら嫌じゃないか」


そんな理由ですか・・。
もー・・なんで家とかになると大胆なのよッ!! 心臓に悪いッ!!



「汗かいてる・・・・」



何処からか出てきた、水で濡らした ひんやりしたタオル。

オデコやほっぺ。首元をゆっくりと拭く。
長い髪を持ち上げて首の後ろを拭かれた時は、驚いたけど。



「背中とかも拭こうか・・?」
「じ、自分で拭けるって!!」
「病人にそんな事させられないよ」


"病人"ってこじつけて、真っ裸を見ようとしてるダン。
そんな手には乗りたくないけど・・・



「昨日お風呂を軽くしか入らなかったからムダ毛ボーボーだし、これ以上密着して風邪うつす方が嫌ッ!!」


ムダ毛ボーボー って言ってる自分もどうかと思うけど、
こんな時にヤられたら余計に悪化してしまう。



「もともとケィはワキ毛だろうがスネ毛だろうが、生えてないじゃないか」



・・・ごもっとも。
ワキ毛なんて生えたことすら無い、毛薄人間が言う言葉じゃない。


「それに、もう遅い」



ダンは上のパジャマの間から手を忍ばせ、私を抱きしめる形で背中を拭いてる。


「ブラ・・・付けてないの?」
「寝る時に付けたら胸が小さくなるって言うじゃん・・・」
「十分大きいのにね」



耳で囁かれる声。
寒気か悪寒か感じているのか、はサッパリ。 でも、多分後者。


「気持ち良い?」
「う・・・ん・・」
「前も拭くね」
「え・・ちょ・・・ッ!!」


人が否定しようとしてるのに、もうお腹とか拭いてる。
胸にタオルがあがってきた時は、本当に破裂しそうなほど心臓が動いた。


タオル越しにダンの手がある。
薄いタオルのせいで、形も突起さえも手で感じられるだろう。



「恥かしい?」
「当たり前でしょ・・・何時からSになったのよ・・」
「ケィがMだからだよ。大丈夫・・今日はしないよ。 治ったらすぐするけどね。」



んー・・・・

すぐ治って欲しいのか、治りたくないのか分からない。
でも、ちょっとだけ早く治りたいとは思ってしまった。

















2日遅れのダン夢よッ(`・ω・´)ノ

ちょっとエロティックなのが良くないっすかぁ!?
書いてる亜依が興奮してました(ぇ




亜依