男友達との友情はアリ?....01
「シリウスーー!!!」
「おゎっ!!」
「あんた私のお菓子食べたでしょ!!めっちゃ大事に取っておいたのに!!」
「お菓子ごとき・・? あのチョコはブランド物だって言ったわよね? 事細かに」
「腹減ってたんだよね・・・・」
「あ?そんなの関係ないわよッ!! 1個10ガリオンもするのを特別に貰ったのにぃ・・・」
「誰に?」
「スリザリン生のレイクから。お父さんが外国で買ってきたのを貰ったの。まぁ私は『イイナー』って連打してたからだけど」
なんだかムッとした。
が他の男から物を貰ってきた っていうのが、なんだか気に食わない・・・・
俺があげる って言ったものは、「えぇー・・」といいながら嫌々貰ってるし。 やっぱり気に食わない。
「なんで他の男から貰うなよ」
「はぁ?」
「なんで他の男から物を貰うんだよ!!」
大声を出してしまった。
は驚いて目を開いていて、そして少し震えている。
自分でも、どうしてそういったのかわからなかった。 でも、は自分のモノと思っていたんだろう。
「なによ・・・・そんなに怒らなくても・・・・・!!」
「怒るとかじゃないくて・・!」
「じゃぁどうして・・・?」
今までに見せた事ないような悲しそうな顔をして、僕を見るめる。
女らしい顔なんて、久しぶりに見た。 しかも、とても可愛らしい。
「わかれよ!! 俺はと女友達としてみてないんだ!! 男女の友情が成立するなんて思うなよな!! 俺はお前が・・・!」
なにがいいたいんだろう。 その場の勢い・・・って訳じゃないんだけど、
暑すぎる自分に気付くと、なんだか恥ずかしくなってきた。
顔が真っ赤になるし、まともに見れないし、驚いた顔がなんだか胸にドキッと来る。
「私たち友達だよね・・・?シリウス」
「俺はを友達としてみてないって言ってるだろ!! 意味ぐらい分かれよ!」
「でも、私たちは小さな時からの幼なじみで・・・」
「そりゃ幼なじみは幼なじみだけど・・・ 男と女だって事を忘れるなよ!! 俺だって男さ。が近付いたりしたらやっぱりドキドキするんだよ・・・異性同士が友達なんて出来るのは小さい時だけだ!!! 俺が男ってこと忘れるなよ?」
俺は机を叩いて、の前から逃げた。
合わせる顔が無い・・・っていうよりも、またに会うと、めちゃくちゃにしそうで怖かった。
「シリウスとは幼なじみなのに・・・・!」
「どうしたのよ・・・」
「聞いてくれる・・・?」
私は友達のに話した。
は頷くように話を聞いてくれてて、私の考えに納得出来ないような顔をしていた。
「シリウスは・・・アンタの事が好きなのよ。シリウスの気持ちも分かるわよー・・・・アンタ、シリウスにべったりだし、よく抱きついたりするでしょ? 男にとっては堪ったもんじゃないわよ。しかも、はモテモテだからシリウスは嫉妬してるのよ。 独占欲強い男ね」
「でも、シリウスは今までそんな事・・・!」
「年頃なのよ。女を意識する時期なのよ、今は。気付かなかった気持ちに気付いた ってコトね。
がシリウスの事をどう思ってるかが問題よ、後は。まぁ頑張って。私は応援してるから」
「う、うん・・・・」