もう!なんでこんな大切な時にケンカなんかしちゃうんだろう!
明日誕生日なのに・・・・
「、またケンカしたの?」
「なんでまたなの?悪いのはあいつ等だよ!?」
ケンカの原因は簡単な事。2人が女の子達に手紙を貰ってて、それを私を目撃した。それだけのコト。
「ケンカしすぎよ。それに手紙を貰ってただけでしょ。あの2人が他の人に目移りすると思う?いっつも『ーv』って叫びながら走ってくるのに」
「でも、昨日も今日も話しかけてこないもん」
「それは・・・」
「それに、今さっき、すれ違ったのになーんにも話しかけてくれないし」
「ネガティブに考えすぎよ」
「いつも話しかけてくる人が話しかけて来ないと、ネガティブにもなるわよ」
そう言って、はハーマイオニーの前から立ち去ろうとした。
「何処行くの?!今から薬草学の授業があるのよ?」
「今日はパス。とてもやれる気分じゃない。先生には上手く言ってて」
「わかったわ。でも今度は出るのよ?」
ハーマイオニーはニコッと笑ってに言った。
「サンキューvじゃぁねv」
は笑顔でハーマイオニーから離れていった。
「が授業をサボるなんて、よっぽど堪えてるのね」
「ん〜・・・・サボったのはいいんだけど、寮に戻るわけにも行かないし・・・やっぱアソコに行くかぁ〜!」
アソコとは、ハグリットの小屋の近くの大きな木の下。
「やっぱココ最高!ハグリットは多分中にいるから、見つかるわけないしvv今日はトコトン寝るぞっ!」
はさっそく木に寄りかかって、深い眠りに入った。
「「を迎えに行くか!」」
フレッドとジョージはを迎えに、教室へ向かった。
着いて探してみても、の姿が見えない。しょうがなく、近くにいたハーマイオニーに聞いてみた。
「なぁ、ハーマイオニー嬢。を知らないか?」
「は授業に出てないわよ。いつもの場所に行ってるわ。多分泣いてるんじゃない?」
「「なんで!?!?」」
「原因は貴方達よ。すぐを迎えに行きなさい。雨が降りそうだし」
「サンキュー、ハーマイオニー嬢!」
フレッドとジョージは走っての元へ行った。
その頃のは夢を見ていた。ホグワーツに来てすぐの時の夢。この木の下で泣いてる自分がいる。
泣いてる理由は単純。転校してきてどう接していいのかもわからなくって、
得意だった英語も、本場に来て見ると以外に焦ってパニックを起こしかけたからだ。
来なければ良かった。
そんな事、何百回も思った。そのたびにハグリットの家の中で泣いたり、ハグリットがいない時は木の下で泣いていた。
すっごい不安だった。一ヶ月いても全然慣れない。日課のように泣いてた。
いつものように木の下で泣いてたら、誰かが話しかけてきた。
英語で話しかけてきて、全然わかんなくて、ただ泣く事しか出来なかった。
潤んだ目でやっと見えた2つの顔。心配そうにこっちを見ていて、なんだか恥ずかしくなってきた。
その時に2人が言ってくれた。「「ダイジョウブ?」」って。もちろんカタコトの日本語。
私はそれに驚いて、2人を見たら、ニコッと笑って、「「ナカナイデ」」と言ってくれた。
たったそれだけの言葉だけど、私の心を安らがせるのには十分だった。
それから、私達は急接近した。フレッドとジョージが英語を教えてくれたり、逆に私が日本語を教えたり。
仲良くなって、一年。普通に話していたら、2人が真剣な顔をして、言った。