俺には好きな物がある。
それは三つあって、女と、女の泣き顔と、女の血。その三つが揃うと、自分がおかしくなる。
紅くて、綺麗なモノ....01
ヴォルデモート卿として、世間的に恐れられてきた。
だが、俺の素顔をしっているやつはいない。 好都合だ。 素顔で歩いたら、絶対見つからないのだから。
「きゃっ!」
後ろで、甲高い声が聞こえる。
振り向くと、短いスカートから覗かせる足から、結構大き目の傷と、そこから流れる血。
その子の横には、大き目の木材。
木材には血が染み込んでいて、ポカポタと流れる。
「・・・ッ!」
体が疼く。
自分がヴァンパイアのような気分にも陥ったりする。 血を見ると興奮してしまう。
しかも、この子の血の色は、とても赤々してて、滴る血も涙のように綺麗。
思いっきり見入ってしまった。
「そこの君・・・ッ!」
「誰です・・・か?」
「僕はトム。君は・・・」
「。あの・・お話なら後で・・今痛くてしょうがな・・・」
痛そうな顔。うっすらと涙を見せて。
もう、それだけで十分なんだけどな。 だけど、楽しみたい。
「怪我、治してやろう」
「トムは・・医者?」
「医者じゃなくても、怪我を治すぐらい俺ぐらいなら誰でも知ってる。も知ってるだろう?」
「私、今日杖買おうとして持ってきてないの。治してもらって良いかな」
「・・・此処じゃあ・・人に見られるし、嫌だろう?負ぶってやるから、乗りなよ」
「え!?」
「襲ったりしないさ。 俺は紳士なんでね。」
紳士じゃないけどね。
人を殺すヤツが紳士なもんか。
「ありがと・・・」
背中に乗ってもらったが、軽すぎて、力んだ自分がバカみたい。
子供並に軽くて・・・ホグワーツは細いヤツいなかったからなー・・・
20mぐらい歩いて、人がいない所へ連れて行く。
ダイアゴン横丁じゃなくてノクターン横丁だけどね。
「此処は・・・?」
「ノクターン横丁」
「え!?」
「どうかした?」
「お母さんが入っちゃダメだって・・・」
「大丈夫だよ。僕がいるから。 を守ってあげる。さ、足出して」
は細い足を前にゆっくりと出す。
痛そうに顔を何回もしかめて、僕の膝の上に出す。
「痛そうだね・・・大丈夫?」
「う・・ん・・・」
「"シレンシオ"」
「え・・・ん・・んーーッ!!
シレンシオ。
相手を無理矢理黙らせる呪文。
「ほら、今叫んだら僕が君を襲ってるようだろう?」
「・・・・」
驚いた顔をしていたのに、"そっか!"見たいな顔をして、納得する。
「ディセールラ・フィーロ!」
僕がその呪文を唱えた時、彼女は倒れるように僕の体に倒れた。
ディセールラ・フィーロは、相手の行動を操れる。
これから、楽しませてもらうよ、。